日本ハムに「変な思いもうない」 ノンテンダーから3年…西川遥輝が語る古巣への想い
3連戦全てでリードオフマン、3試合連続安打で「凄くいい3日間だった」
■ヤクルト 1ー0 日本ハム(9日・神宮)
ヤクルトの西川遥輝外野手が9日、神宮球場で行われた日本ハム戦で決勝の犠飛を放った。プロ入りから11年間を過ごした古巣相手に、今3連戦は全て「1番・中堅」で出場して全試合安打をマーク。2021年オフのノンテンダーFAから3年が経ち、自身3球団目のユニホームで「ファイターズと野球をやることが楽しい」と充実の表情を見せた。
0-0の8回、三塁走者は俊足の並木。西川が河野の直球を打ち上げると、「並木なので絶対にセーフになると思っていました」という絶大な信頼を置く代走が、頭からホームを陥れた。これが決勝点となり、2カード連続のカード勝ち越しを呼び込んだ。
スタンドには、三塁側にも西川を応援するファンの姿があった。プロ入りから2021年までを過ごした日本ハム戦。「もう3年離れているので、そんなに変な思いはもうないです」と話すが、初戦はマルチ安打を含む4出塁、2戦目は1安打1得点、そしてこの日も1安打1打点と気を吐き「ちらほら、ファイターズ時代のグッズだったり持っている方がいらっしゃって、なんかじんわりきましたね」と笑った。
1軍のグラウンドでかつての仲間たちと会えることは、西川にとっても特別な時間だ。「選手よりも裏方さん、スタッフの人たちに元気な姿を見せられたというのはよかったし、久々に会って、リーグが違うので喋ることも少ないのでそういった意味では凄くいい3日間だったなと思います」と喜んだ。
昨季限りで楽天を戦力外となったが「もちろん、まだできるという思いでした。体的にはそんなに落ちる年でもないと思いますし、35歳くらいまでは落ちない体づくりをしているつもり」と話し、ヤクルトで挑むプロ14年目。年に1度の交流戦で、ファイターズファンにも健在ぶりを示した。
(町田利衣 / Rie Machida)