47発ペースでも試行錯誤の日々…「いい感じではない」 大谷翔平が求める“自分”「もっともっと」

4月下旬から5月まで47発&128打点ペースも「すごくいいなという感じではなかった」

■レンジャーズ 3ー1 ドジャース(日本時間14日・ロサンゼルス)

 ドジャース・大谷翔平投手の季節は、まだまだこれから――。8日ぶりの囲み取材。2度の月間MVPを受賞した例年の6月と今年の違いは……。大谷へこう問うと、悩める胸中を口にした。

「うーん、どうですかね……。バッティング自体は浮き沈みはありながらシーズンが経つに連れての方が合ってはくると思うので。4月の後半、5月は打ってましたけど、バッティングの感覚としてはすごくいいなという感じではなかったので。これからもっともっと上げていけたら。数字ももちろんそうですけど、内容的に感覚的に上げていけたらいいのかなと思いますね」

 大谷が例に挙げた4月20日から5月31日までは34試合に出場。134打数41安打の打率.306、10本塁打、27打点、OPS.985をマークした。シーズン換算なら47発、128打点と堂々の数字と言えるが、それでも「すごくいいなという感じではなかった」と振り返るとは……。シーズンは162試合と長丁場。「何が自分にとって大事なのか。良くなるために毎打席毎打席反省しながら、次につなげられたらと思います」と前を向いた。

 ここまで6月は11試合出場して打率.205、3本塁打、6打点。OPS.732と物足りなさを感じてしまうが、エンゼルス時代の6月と言えば、ポストシーズン進出へ落とせないゲームが続いていた。大谷本人は口が裂けても言わないだろうが、ドジャースの勝負はまだまだ先。あくまで照準は10月だ。

 健康な状態で試合にさえ出れば、自然と成績が伸びてくる。「長いシーズンなのでいい時もあれば悪い時もあるのはその通りなんですけど。良くても悪くても、次の試合はより良くなるように1打席1打席みんな考えている」。過去を捨て、アーチ量産する姿を待ちたい。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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