大谷翔平はなぜ敵地で大歓迎? 同地区でもブーイングはなし…コロラドに伝わる伝説
敵地にもかかわらず大歓声を受けた
■ドジャース 9ー5 ロッキーズ(日本時間18日・デンバー)
同地区のドジャースへ移籍してもコロラド州デンバーのファンは温かった。大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、敵地・ロッキーズ戦で大歓声を受けた。異例の大歓迎はエンゼルス時代と変わらない。1年前、ロッキーズの番記者が理由を語っていたことを思い出す。
今季からドジャースへ移籍。エンゼルス時代とは違いナ・リーグ西地区のライバルになった。これまでジャイアンツやパドレスの本拠地では大谷へ特大なブーイングを浴びせたが、打席に立つ大谷に対しロッキーズのファンは拍手と大歓声で迎えた。クアーズフィールドを訪れるのは2023年6月以来。当時から敵地とは思えぬ大歓声を受けていた。
昨年、この光景を見たMLB公式サイトロッキーズ番、トーマス・ハーディング記者も「ファンが知っている選手は(対戦相手でも)応援することがありますが、コロラドではそういう反応をあまり見ません」と驚いていた。ただ、一方で納得する様子もあった。訪れている回数こそ少ないが、大谷はここで絶大なインパクトを残していた。
有名なのは2021年に行われた球宴だった。大谷は本塁打競争1回戦でフアン・ソト外野手(現ヤンキース)と“延長の延長”の大熱戦。結果的に敗れたものの合計68スイングで28発。513フィート(約156.3メートル)の超特大アーチもかけていた。
ただ、それ以上にハーディング記者が興奮気味に語ったのは2018年、大谷がルーキーイヤーで訪れたときだった。当時は代打で出場し、一ゴロと快音は響いていなかったが「2018年、打撃練習であそこまで飛ばしたんです」。推定150メートルは優に超える最上階のビルを指さし、興奮気味に語っていた。
同記者は大谷を「色々なことを超越した存在」と語っていた。ライバル球団に入ってもデンバーのファンを虜にした伝説は色あせることはない。