大記録間近で足踏み 苦戦の大物助っ人、正念場の元エース…1軍出場のないパの実力者

楽天・田中将大【写真:小林靖】
楽天・田中将大【写真:小林靖】

楽天・田中は昨季防御率4.91、オフに手術も…今季1軍登板なし

 今季のプロ野球も交流戦が終わり、まもなくシーズンも折り返しに近付こうとしている。今季の戦い方が固まってきている中、まだ1軍の試合に出場していない実績者もいる。パ・リーグの選手を見てみる。

 昨年優勝のオリックスでは、故障の影響で山岡泰輔投手の出番がない。昨年は31登板(12先発)で2勝1敗3セーブ、8ホールド、防御率2.30。2019年には13勝をあげて最高勝率のタイトルを獲得した。早期復帰が期待される。野手では9年目31歳の大城滉二内野手が未出場だ。

 ロッテでは、通算41勝の二木康太投手、2022年に30ホールドの東條大樹投手、2020年から3年連続40登板以上の小野郁投手らが1軍未登板。怪我を経て育成から復活を図る石川歩投手は2軍で8試合に登板している。野手では2015年ドラフト1位の平沢大河内野手、通算76本塁打の井上晴哉内野手、開幕前に故障した2018年ドラフトで3球団が競合した藤原恭大外野手らの出番がない。

 ソフトバンクは武田翔太投手が4月上旬に右肘手術を受け、2025年の復帰が見込まれている。昨季30登板(11先発)の板東湧梧投手、同45登板の田浦文丸投手は1軍未登板だ。

 楽天では田中将大投手の登板機会がない。NPB復帰3年目の昨年は7勝11敗、防御率は自己ワーストの4.91。昨年11月に右肘クリーニング手術を受け、復活を期したが、状態が上がらないようだ。日米通算197勝。節目の200勝への残り3勝としながら足踏みが続いている。通算56勝左腕の辛島航投手、昨季117試合出場の山崎剛内野手も今季出場がない。

 日本ハムに3年ぶり復帰したドリュー・バーヘイゲン投手もまだ1軍登板機会がない。昨季はカージナルスで60登板、5勝1敗、防御率3.98をマークした右腕はいつベールを脱ぐか。他にも通算38セーブ51ホールドの石川直也投手、昨季51登板の池田隆英投手、2021年に128試合に出場した淺間大基外野手らが1軍機会を得ていない。

 長いレギュラーシーズンはまだ半分残っている。これらの中から“救世主”が現れるか。実績者たちの意地に期待したい。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY