投球直後に突然の嘔吐…167キロ右腕の苦悩 2試合連続の悲劇が「ルーティンの人はいない」
レッズのグリーンが神妙な面持ちで“悲劇”を語った
【MLB】パイレーツ 9ー5 レッズ(日本時間26日・シンシナティ)
レッズのハンター・グリーン投手が25日(日本時間26日)、本拠地でのパイレーツ戦に先発。初回にはマウンド上で嘔吐する場面があり騒然となったが、実は2戦連続での嘔吐だったという。試合後はグリーンは「そんなルーティンの人はいないよね」とうなだれた。
初回、先頭のマカッチェンに四球を与え、2番打者のレイノルズに直球を投じた直後だった。グリーンは振り返って立ったままプレート付近に嘔吐。ベンチからスタッフが飛び出した。右腕はその後も投球を継続。その後レイノルズに一発を浴びるなど、3失点。結局4回まで投げ、6失点で降板した。
オハイオ州地元紙「ザ・シンシナティ・エンクワイヤラー」でレッズ番を務めるチャーリー・ゴールドスミス記者は「前回登板後、ハンター・グリーンは熱中症対策で水を飲みすぎて嘔吐したと言及した」とX(旧ツイッター)に投稿した。
レッズ地元放送局「バリースポーツ・シンシナティ」は、グリーンはこの日の試合後のインタビューを投稿。「今回も水分補強のしすぎが原因?」と問われると「ノー。そうとは言えない。なぜなら、今回は真逆のことをしたからだ。前回と同じことにならないようにしたんだ。大ごとではないけど、薬を飲んでお腹の調子がよくなるといい」と神妙な面持ちで語った。
嘔吐が投球に与えた影響については「マウンドに立って、吐く人は(あまり)いないからね。そんなルーティンの人はいないよね。メンタル面でも、ピッチングよりそっち(吐いたこと)の方が気になってしまった」と振り返った。この日の現地は気温は30.6度、湿度も70%弱。6月19日(同20日)の前回登板時の気温は30.6度だった。
グリーンは2017年のMLBドラフト1巡目(全体2位)で入団し、最速167キロの剛腕で知られている。
(Full-Count編集部)