大谷翔平とジャッジ、12年ぶり偉業の可能性は 米で活発化する議論…一致した識者の見解
大谷かジャッジか…3冠王の可能性を米番組で議論
ドジャースの大谷翔平は29日(日本時間30日)の試合を終えて打率、本塁打でリーグ1位。打点は1位と5差。3冠王を射程圏に捉えている。一方、ア・リーグではアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)が3冠王にばく進中。どちらが快挙達成の可能性が高いのか。米メディアでは議論が活発化している。
大谷はここまでリーグトップの打率.321、26本塁打。62打点は、1位のマルセル・オズナ外野手(ブレーブス)に5差で3位だ。ジャッジは30本塁打、80打点でリーグ1位。打率も.313で2位につけている。
米スポーツ局「FOXスポーツ」は番組内で2人の3冠王の可能性について議論。司会者のケビン・バークハート氏は「ショウヘイ・オオタニとアーロン・ジャッジ、どちらが3冠王になる可能性が高いでしょうか?」と質問を投げかけた。
地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」で解説を務めるドントレル・ウィリス氏は「私としてはショウヘイ・オオタニを選ばないといけません」と明言。「パワーがあるだけではなく、打席で対応できる範囲が広く、スピードもあります。だから(走力を生かして)出塁できるし、打線のプロテクションもしっかりしています」と述べた。フレディ・フリーマン内野手ら後続に強打者が控えていることも強みになるとしている。
同局のもう1人の解説、エリック・キャロス氏も「私はオオタニを選びます」とし、持論を展開。「彼はMLBだからです。メジャーリーグベースボールという意味のMLBではありません。Most Lethal Bat(モースト・リーサル・バット=最も破壊的な打棒)のMLBです。『MLB the Show』というタイトルには、理由があるのです。それはビデオゲームであり、彼はビデオゲームです」と独特な表現で大谷の凄さを説明した。
元メジャーリーガーの識者2人はいずれも大谷推し。2012年のミゲル・カブレラ以来、メジャー史上15人目の3冠王に輝くか、その打棒が注目される。
(Full-Count編集部)