清宮幸太郎の待望1号も「彼はすぐ変わるから」 新庄監督が求める“継続性”

日本ハム・新庄剛志監督【写真:小林靖】
日本ハム・新庄剛志監督【写真:小林靖】

3番起用に応え、第1打席に右中間二塁打&延長10回に1号2ラン

■日本ハム 4ー1 西武(9日・ベルーナドーム)

 日本ハムの清宮幸太郎内野手が9日、ベルーナドームで行われた西武戦で待望の今季1号を放った。1点を勝ち越した直後の延長10回に、昨年8月27日以来、実に317日ぶりのアーチ。プロ7年目で節目の50号にも到達し「よかったです、1本出て」と安堵した。

 直近6試合で安打が出ていなかったが、新庄剛志監督は「3番・三塁」で起用。その意図を「フリー打撃もよくなってきていたので。インパクトのスイングのスピードと、当たってからの角度が彼本来の角度になってきていた。ちょっと期待できるかな」を明かす。

 実際に、第1打席に右中間二塁打を放って7月初安打をマーク。第2、3打席は凡退し、第4打席は四球を選ぶと、第5打席に松本のカーブを捉え、高々と上がった打球は“らしい”美しい放物線を描いてバックスクリーンに消えた。

「1打席目からタイミングを早めに取っていいポイントで打てていたから、ずっと期待を持てる1日だった」と喜んだ指揮官だったが、決して手放しで称えたわけではない。「彼は次の試合からすぐ変わるから……。3、4試合は続いてくれたらいいなと思うんですけど」。キッカケがあったとはいえ、いまだ打率は.171。継続しなければ意味はない。

 だからこそ「ちょっと郡司君との競争というか。投手によってもどっちを使うか映像とデータを見ながら」とポジションを約束することはない。この一振りから、自分でつかみ取っていかなければならないのだ。

「今日の打席はよかったので、少しでもこういう打席が多く続けられうようにと思っています」と清宮。シーズンは折り返しを過ぎ、チームは借金生活を強いられているが、ここから真価を示していく。

(町田利衣 / Rie Machida)

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