ライバルに完敗、ド軍が直面した「決定的な違い」 先の見えぬ野戦病院…募るPOへの不安
ドジャースはナ東地区首位のフィリーズに3連敗を喫した
【MLB】フィリーズ 5ー1 ドジャース(日本時間12日・フィラデルフィア)
大谷翔平投手が所属するドジャースは11日(日本時間12日)、敵地・フィリーズ戦に1-5で敗れ、同一カード3連敗を喫した。故障者続出で苦戦を強いられたドジャースについて、地元メディアも「解決策がほとんどない」と厳しい論調だった。
ドジャース地元有力紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス記者は「フィリーズにスイープされたドジャースは、増大する投手陣の問題に対する容易な解決策がほとんどないという状況に直面している」のタイトルをつけ、チームの現状を憂いた。
記事では淡々とチームの現状が伝えられていた。ドジャースはこの2か月間のほとんどの期間で、勝率5割のチームだった。そしてその間の最大の問題は、(先発投手陣の)怪我に悩まされ、ルーキーに頼らざるを得ない状況で、信頼できる先発投手が不足していることだ。そして、それは、日を追うごとに悪化しているように見える。
オフシーズン中、ドジャースは近年の先発投手に関しての問題は解決したと考えていた。タイラー・グラスノーをトレードで獲得し、ヤマモトと契約し、先発ローテーションの上位陣とそれに続く投手を獲得して層を厚くするため5億ドル(約797億円)近くを費やした。しかし、フィリーズとのシリーズでは、ローテーションが再び懸念材料になっているのが明らかだったと言及した。
ナ・リーグの実力トップ2球団による注目のシリーズとなるはずだったが、ドジャースはマウンドで力をを発揮できずに苦戦した。フィリーズとの3連戦では打線も元気がなかったが、長期的に見て、解決するのが最も難しそうなのは投手陣の問題だと指摘。(離脱中の)グラスノー、カーショー、ビューラー、ミラー、そしていずれはヤマモトが復帰すれば、チームも安定するだろう。その時がくるまで、依然として欠けているのは、健康で実績があり、ローテーションのトップを任せることができる先発投手だ。これが、今週のフィリーズとのシリーズで決定的な違いを生んだ。そして、それが、プレーオフで鍵となる存在になるだろう。
現状では、ドジャースは健康状態が改善するのをただ待つしかない。今週のスイープで、確実なことは何もないことを思い知らされた。無力を実感したコラムは締めくくられていた。
(Full-Count編集部)