息子のプレゼントが起こした奇跡 HRキャッチで“時の人”…大谷200号は「知らなかった」

エリック・ワインクープさん【写真:小谷真弥】
エリック・ワインクープさん【写真:小谷真弥】

日本メディアだけでなく地元放送局も緊急中継「アメージングなことだ」

【MLB】タイガース 11ー9 ドジャース(日本時間14日・デトロイト)

 ドジャース・大谷翔平投手のメジャー通算200号をキャッチした43歳のエリック・ワインクープさん。地元ミシガン州出身の43歳は工場勤務するお父さんだ。日本メディアだけでなく、地元放送局も緊急中継。「アメージングなことだ。ホームランボールをキャッチすると、カメラとかが来たりして。こんなに多くの人が注目するなんてことは今までなかったよ」。驚きを隠そうとしなかった。

 息子のプレゼントが“奇跡”を呼んだ。「父の日用に息子がこの試合のチケットを買ってくれたんだ。一緒に素晴らしい日を送っていたんだ」。右翼ポール際の外野席に息子夫婦と共に着席。「200号とは知らなかった。みんなが『それは200号のボールだよ』と教えてくれて。素晴らしかったね。何が起きているのか分からなかったよ」。目の前に転がってきたメモリアル球に手を伸ばすだけだったという。

 大谷の記念球をゲットした後、まずはタイガース関係者に「ボールを返すのは問題ないか?」と聞かれたという。当初から打った大谷本人へ返却するつもりだった。「彼がボールを戻して欲しいと思っているなら、もちろんそうするよ。彼にとっての200号だからね」。その後にドジャース関係者に連れられてベンチ裏へ。「サインボールをもらえたら」と語っていた43歳には、望みのサインボールだけでなく、新品のLA帽子2つ、Tシャツ、ノースリーブパーカーと大量グッズが贈られた。

 タイガースの帽子にオレンジのタンクトップを着た大のタイガースファン。周囲から全貌の眼差しを向けられ、家族からは「自慢のお父さんです。お父さん良かったね」と声をかけられた。「すごく運が良かったってことなんだろうね」。43歳は照れくさそうだった。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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