名物の“96歳”バット犬引退に「泣いちゃった」 6年間の大役…ひたむきな姿に感涙
ラブラドールの“おばあちゃん犬”レイラ、最後の仕事を終える
フィリーズ傘下1Aのクリアウォーター・スレッシャーズで、6年間に渡ってボールやバットを運び続けた名物犬・レイラが、惜しまれながら引退した。19日(日本時間20日)のフォートマイヤーズ・マイティマッスルズ戦で最後のバット回収を務めた。懸命に働いてきた姿に、ファンからは感涙と労いの声が溢れている。
地元紙の「タンパベイ・タイムズ」によると、雌のラブラドールのレイラは13歳。人間の年齢に換算すると、実に96歳にもなるといわれる。2018年に飼い主のアンドリュー・デイビスさんが、レイラに冷蔵庫からビールを取ってくるように訓練し、そのビデオをスレッシャーズに送ったのがきっかけで、数週間のトレーニングの後、バットドックデビューを果たした。
それから6年。時の経過とともに「だんだん動きが鈍くなってきたんだ」とデイビスさんは語る。迎えたラストゲームでは、2イニングにわたってバットを回収。観客からは「愛してるよ、レイラ!」と声が飛んだ。デイビスさんのポケットは、レイラの大好物である照り焼きビーフジャーキーでいっぱいになっていたという。
少し足取りが重くなったおばあちゃん犬が務め上げた大役。スレッシャーズの公式X(旧ツイッター)は動画とともに「私たちは泣いています。レイラの最後のバット」と投稿。ひたむきな姿にファンも胸を打たれたようで、SNSでは「引退後の生活を楽しんでね」「僕、泣いちゃった」「やっと休めるね」「ああ、なんていい子なんだ」などのコメントで溢れていた。