パのサヨナラゲームは27試合、最多は驚愕の3戦連続など6度…前半戦振り返り

サヨナラ勝ちを喜ぶソフトバンクナイン【写真:荒川祐史】
サヨナラ勝ちを喜ぶソフトバンクナイン【写真:荒川祐史】

ロッテはサヨナラで19年ぶりのチーム10連勝を飾った

 3月29日に開幕した「パーソル パ・リーグ公式戦」は、7月26日から後半戦がスタートした。シーズン再開にあたって、パ・リーグ6球団の前半戦サヨナラゲーム27試合を総まとめ。歓喜の瞬間をいくつか振り返っていく。

 前半戦で最もサヨナラ勝利が多かったのはソフトバンク。今季初のサヨナラは、4月27日の西武戦。1-1の延長10回、先頭の周東佑京内野手が二塁打などで1死三塁の絶好機を迎える。ここで柳田悠岐外野手が申告敬遠で歩かされ、代走で途中出場していた川瀬晃内野手が前進守備の右中間を破るサヨナラ打を放った。

 翌28日の試合は、2-2で迎えた12回2死満塁で柳田が打席に立つと、捕逸によりサヨナラ勝利。29日の同カードでは、2-4の9回2死一、三塁で柳田が相手守護神、アルバート・アブレイユ投手が投じた内角のストレートを右翼席へ運んだ。3試合連続のサヨナラ勝利を飾った。

 楽天は4月7日のソフトバンク戦で、鈴木大地内野手が同点で迎えた9回1死二塁の場面で打席に立つと、フルカウントからの7球目、低めのフォークを右翼線にはじき返した。ロッテは5月31日の阪神戦で小川龍成内野手がサヨナラ押し出し四球を選び、チームは2005年以来19年ぶりの10連勝、14試合連続負けなしを記録した。

 今季から西武でプレーする元山飛優内野手は、6月1日の巨人戦で大活躍。1-3で迎えた8回に代打で移籍後初本塁打を放つと、9回に同点に追い付いき、なおも好機で一、二塁間を破るサヨナラタイムリーとなり、新たなチームメイトから祝福のシャワーを浴びた。オリックスの紅林弘太郎内野手は4月に2度のサヨナラタイムリーを記録。24日の西武戦では選手たちだけでなく、中嶋聡監督に頭突きされるなど、手洗い祝福を受けている。

 パ・リーグ6球団の前半戦サヨナラゲーム全27試合の内訳は安打14、犠飛6、本塁打4、押し出し四球2、捕逸1となった。また日本ハムの田宮裕涼捕手、ロッテの岡大海外野手、オリックスの紅林、宗佑磨内野手、ソフトバンクの近藤健介外野手は、前半戦だけで2度サヨナラ打を放っている。後半戦も劇的な勝利を期待しつつ、試合終了まで両チームのプレーを見届けてほしい。

(「パ・リーグ インサイト」東海林諒平)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY