カーショーがキッパリ「私は嫌い」 敵地球場に露骨な“嫌悪感”…今も拭えぬ7年前の記憶
2017年のWSでドジャースは3勝4敗で敗退…その後アストロズのサイン盗みが発覚した
“苦い思い出”のままのようだ。ドジャースのクレイトン・カーショー投手は26日(日本時間27日)、ミニッツメイド・パークで行われる敵地アストロズ3連戦を前に取材に応じ「私はここが嫌い。(歓迎されない感じで)ここにやってきて、スタジアムで2017年優勝リング(の銅像)なんて見たくない」と歯に衣着せぬ発言をしたと、LA地元メディア「ドジャー・ブルー」などが報じた。
ドジャースとアストロズは2017年のワールドシリーズで相まみえた。第7戦までもつれた激戦はアストロズが勝利。世界一を目指したドジャースは本拠地で辛酸をなめることになった。当時もエースで活躍していたカーショーは、シリーズ3登板で15回2/3を投げて1勝0敗、防御率4.02だった。
しかしその後、アストロズが同年と2018年途中まで組織的なサイン盗みをしていたことが判明。球界内外を問わず大きな批判を呼び、今でも当時所属していた選手たちには容赦ないブーイングが浴びせられている。
ドジャースはコロナ禍で短縮シーズンとなった2020年に世界一となったが、フルシーズンでは1988年以来まだ頂点に立っていない。それだけにカーショーも思うところがあったのか「以前経験したことを再び経験することは、精神的に健全だと言う人はいるけど、私の場合は(精神衛生上)自分の助けにならない。話してもいい気がしない。私はこの場所が嫌いなんだ」と続けた。
このカードに帯同している選手で、同年のワールドシリーズロースターに名前を連ねるのは、カーショーの他にキケ・ヘルナンデス内野手とオースティン・バーンズ捕手の3人。E・ヘルナンデスは「あれ以降、俺はすでにここでプレーオフを戦った経験がある。もうあのことは気にしていないよ。7年前だぜ。彼らのうちの1人(アレックス・コーラ監督)は、(レッドソックスで)私の監督を務めていた。どうでもいい。もう終わったことだ」とコメント。バーンズも「過去の話だ。どうすればいいって言うんだ? (過去のことを)根に持っても仕方ない」と、水に流していたようだった。
また、当時もドジャースを率いていたデーブ・ロバーツ監督も「当時のいくつかの記憶が蘇ってくるね。いい記憶ではないが」と、カーショーに同意しつつも「しかしそれがベースボールだ。過去を変えることはできない。先に進むように考えているよ」と話した。
(Full-Count編集部)