敵軍カメラマンも「オオタニは出てこないの?」 因縁は関係なし…ド軍なのに“異例の大歓迎”
移籍後初のヒューストン訪問…コラボグッズが売り出されるなど大歓迎
【MLB】ドジャース 6ー2 アストロズ(日本時間29日・ヒューストン)
ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地・アストロズ戦に「1番・指名打者」で出場し、4打数無安打1四球1盗塁だった。カード3連戦を終え、10打数4安打、1本塁打2打点、OPS1.371。本塁打の打球では自己最速となる118.7マイル(約191キロ)の特大32号を放つなど、敵地に絶大なインパクトを残した。
エンゼルス時代は同じア・リーグ西地区だったため、何度も訪れていたヒューストン。ドジャース移籍後はリーグが違うこともあり、初訪問だった。初日、大谷がキャッチボールを終えたところに、地元ヒューストンのカメラマンが声をかけてきた。「オオタニは出てこないの?」。すでにキャッチボールを終えたことを報告すると、残念そうに戻って行った。
球場内のチームストアには大谷とアストロズ一筋で通算2177安打のスター、ホセ・アルトゥーべ内野手とのコラボグッズが置かれていた。ドジャースとアストロズといえば、2017年のワールドシリーズで第7戦までの激闘を演じたのは記憶に新しい。しかしその後、アストロズの組織的なサイン盗みが発覚。“因縁の対決”としても注目された。一方で球場ストアの店員は「2人ともスターだから」と気にしていない様子だった。
初日の試合前には女性ファンが「私のジャージにサインしてくれますか お願いします?」「大谷翔平 私たちはあなたを愛しています」と手書きの“日本語求婚ボード”を掲げていた。打席に立つと敵地とは思えぬ大歓声が沸き起こった。
27日(同28日)の試合で32号をキャッチしたアストロズファンは「エンゼルスがアストロズと対戦したときに見たことがあるよ! 彼は結構いい選手だね。驚異的だよ!」と興奮気味に話していた。インターリーグでドジャースが敵地を訪れるのは基本的には2年に1度。ヒューストンのファンも“リアル・大谷翔平”をしっかりと目に焼き付けているようだった。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)