3年13億円契約も「1年破棄した」 米も驚いた“退団”、元日本人メジャーリーガーが告白
「ABEMA」のYouTube『MLBワイドショー』…里崎氏や西岡氏らが契約の“裏側”を回顧
新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は、「ABEMA」野球公式YouTubeに、MLBに関する気になる話題を有識者たちが“個人的見解”で語り合う『MLBワイドショー』を公開した。「MLB選手の契約」をテーマに、元MLB選手の西岡剛氏がツインズ時代の思い出を回顧した。
西岡氏の他、元プロ野球選手の里崎智也氏、「ABEMA」のMLB中継で実況を務めているDJケチャップ氏、MLBジャーナリストのAKI猪瀬氏が参加した。2010年オフにポスティングシステムを経てツインズに入団した西岡氏は、番組冒頭で「年俸300万ドルの3年契約(現在のレートで約13億8000万円)」を結んでいたことを明かした。これにDJケチャップ氏は絶句していたが、「僕が行った時は、1ドル80円とかの世界。めちゃくちゃ円高」と苦笑いしていた。
それでも、里崎氏が「でも、今もドルで持っていたら、倍以上の金額ですからね」と“突っ込む”と、西岡氏は「1ドルも触ってない。ドルはずっと向こうで運用している」と冷静に回答。「トータルで900万ドルをもらっていたから……?」と里崎氏が現在の資産を想像すると、「僕は契約を1年破棄したからね」と首を振り、「こういうケースはMLBであまりないらしく、球団はビックリしていた」と“異例の破棄”だったことを加えた。
さらに、西岡氏は日本から家具を輸送するだけで3万5000ドルがかかったものの全て球団持ち、マンションの家賃も契約に組み込み、自身と家族や友人の8往復できる航空チケットも確保してもらったという。「良い契約をしてもらっていたから、アメリカにいた時はお金をほとんど使わなかった。チップを払うくらい」と話した。
また、AKI氏は2001年にアレックス・ロドリゲスが当時スポーツ界最高額となる10年2億5200万ドルの契約を振り返った。契約書の厚みが親指と小指の幅を最大まで広げたほどあったと言い、DJケチャップさんは「スマホの縦の長さぐらいあるやん……」と仰天。西岡氏も「僕でもMLBの契約書は50枚くらいあった。ほぼ読んでない(笑)。野球以外の細かいことが書いてあったんだと思う」と振り返ると、里崎さんは「日本球界は選手全員が同じ契約書だから、両面印刷の2枚だけ。この企画の台本と一緒(笑)」と“暴露”した。
話は日米球界における“契約の違い”についてひろがり、西岡氏は「MLBは契約内容がほとんど報道されるから、球団や選手が隠せない」と語ると、里崎氏は「日本は“推定”でしか報道できない。選手の年俸のバランスをとりたいから、球団があえて低く発表していることもある。球団も選手も契約を隠したいという意図もあると思う」と、“個人的見解”を示した。
(Full-Count編集部)