大谷翔平、負け試合でまた取材対応 苦戦のド軍…MVPトリオ2人不在で背負う“責任”
9回に4試合ぶり33号もチームは敗戦…地区2位に4ゲーム差に迫られる
【MLB】アスレチックス 6ー5 ドジャース(日本時間3日・オークランド)
豪快な一発であらわにした感情は喜びだけではないように見えた。2日(日本時間3日)の敵地・アスレチックス戦。ドジャース・大谷翔平投手が9回に放った33号3ランは空砲に終わった。痛恨の3連敗で沈黙のクラブハウスには、日本の広告が書かれている取材用のバックボードが既に設置されていた。
シャワーを浴びた直後、濡れた髪のまま報道陣の質問に答えた。ドジャースは痛恨の3連敗で2位に浮上したダイヤモンドバックスに4ゲーム差まで迫られた。豪快な一発を放ったが、本塁打が出れば同点だった7回2死満塁の第4打席では一ゴロ。「その前の4打席はもう少しなんとかできたのかなと思います」と悔やんだ。
大谷が本塁打を放ちながらも、負けた試合で取材対応を行うのは2試合連続。7月27日(同28日)の敵地・アストロズ戦でサヨナラ負けを喫した時以来、今季6度目だ。8月上旬からドジャース入団会見までの約4か月間、口を開かなかった昨季とは大きな変化だった。
この日、本塁打を打つ前から米メディアが大谷の取材対応をリクエストしていた。33号を打つまで、今季ワーストの19打席無安打。「なかなか最近勝てないところで、チームとしてフラストレーションは溜まってきているのかなと思います」と反省を口にした。
ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン両内野手がそれぞれ怪我と家族の事情で離脱中。“MVPトリオ”は大谷のみとなった。「1試合1試合積み重ねて。やっぱり9月に入った時にどのぐらいの差で、どの位置にいるのか。そこからじゃないかなとは思う」。シーズンも終盤に迫る中、チームの不調の責任を自らが背負おうとしていた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)