大谷翔平、“思い出の地”でまた記録ラッシュ 日本人初の偉業…オークランドで有終の美
最後のオークランド3連戦で30-30、自身初の1試合3盗塁達成
【MLB】ドジャース 10ー0 アスレチックス(日本時間4日・オークランド)
残り2試合――。「大事にしたい」と語っていたオークランドでまた新たな記録を打ち立てた。ドジャースの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、敵地・アスレチックス戦で日本人初の30本塁打&30盗塁を達成した。メジャー初安打や初勝利をマークした思い出の地。敵地にも関わらず、異例のMVPコールが沸き起こった。
来季から移転が決まっているオークランドでドジャースがプレーするのはレギュラーシーズンではこの3連戦が最後。大谷は「1番・指名打者」で出場すると、初回に二盗を成功させた。さらに9回には安打で出塁し再び二盗。これで自身初の30盗塁に到達。すでに33本塁打を放っており、メジャー今季最速、史上4番目の速さで“30-30”を達成した。
その直後に三盗を成功。日米通じて初となる1試合3盗塁を記録。他にもこの日、2安打を放ち、5戦ぶり41度目のマルチ安打となった。これはエンゼルス時代の2022年に並んで自己最多となった。
オークランドコロシアムは大谷が2018年にメジャーデビューした球場。初安打、初登板、初勝利、メジャー通算100号もこの場所だ。「初ヒットもそうですし、初勝利もここではあるので思い出はもちろんありますね。これから使えなくはなるので、大事に試合したいと思っています」と語っていた。
この日、今季最多となる3万5207人の観客が詰めかけ、その多くはドジャースファンだった。前日に3連敗を喫した際には「これだけのドジャースファンの人にも来てもらって……」と悔しさを滲ませていたが、その多くのファンの目に焼き付ける活躍を見せた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)