大谷翔平の3冠王を阻む刺客たち 迫る“隠れ首位打者”、後半戦10HRの絶好調男も
大谷はリーグ最多34本塁打、3冠王へ好位置も…
ドジャース・大谷翔平投手は9日(日本時間10日)から本拠地でパイレーツ3連戦に臨む。リーグ最多34本塁打を放ち、リーグ2位の打率.302、同3位の81打点と3冠王争いへ好位置につけているが、後半戦は18試合で打率.229、5本塁打、12打点。勝負の夏は厳しい戦いとなっている。
まずは首位打者争い。7日(同8日)の本拠地・フィリーズ戦で2試合無安打に封じられて打率.302に。この日2安打のパドレスのルイス・アラエスに1厘差で抜かれてリーグ2位となった。アラエスだけではない。フィリーズのトレイ・ターナーは打率.308。5月上旬に左太もも裏を痛めて1か月半ほど離脱が響き規定打席には届いていないものの、7日(同8日)まで335打席。規定打席到達まで15打席ほどに迫っている。
史上4人目の両リーグ本塁打王の期待がかかるキング争い。やはりブレーブスのマルセル・オズナがライバルだ。8日(同9日)の本拠地・ブルワーズ戦で4試合ぶり33号。後半戦もペースを落とさずに7本のアーチ。キャリア通算では9、10月に月別最高の打率.296、月別2位の48本塁打と夏バテ知らずで打ち続けるのも手強いところだ。打点王争いでも大谷に7点差でトップを走っている。
タイトル争いに加わりつつあるのがダイヤモンドバックスのケテル・マルテだ。7日(同8日)までリーグ4位の打率.298、3位の29本塁打となっているが、後半戦は打率.328、10本塁打と絶好調。打点でも大谷と1打点差でリーグ3位で、MVP争いにも食い込む活躍を見せている。
大谷にもタイトル争いへ好材料はある。左手骨折のムーキー・ベッツは8日(同9日)から試合形式の練習に参加。順調なら12日(同13日)の敵地・ブルワーズ戦で復帰する見通しとなっており、よりストライクゾーン内での勝負が期待できる。フレディ・フリーマンを含めたMVP再結成を巻き返しのパワーに変えたいところだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)