打率3割も…ド軍加入14日で“戦力外” 補強のはずが消えた居場所「起用できるとは思わない」
ロサリオが事実上の戦力外…指揮官が説明「タフな判断」
ドジャースは12日(日本時間13日)、アーメド・ロサリオ内野手をメジャー40人枠から外すDFAの措置をとった。7月30日(同31日)に加入してからわずか13日。デーブ・ロバーツ監督も「アーメド(ロサリオ)は本当に好きな選手だからタフな判断だった」と曇った表情を見せた。
28歳のロサリオは内外野を守れるユーティリティとして2017年にメッツでメジャーデビュー。2019年には打率.287、15本塁打、72打点、19盗塁をマークした。今季はレイズでプレーし、76試合に出場し打率.307、2本塁打、26打点の成績を収めていた。
ドジャースは6月に入り、ムーキー・ベッツ、マックス・マンシー両内野手ら負傷者が続出。トレード期限前に野手を大量補強した。ロサリオもその一人で、7月30日(同31日)に加入。しかし、移籍後はわずか5試合の出場にとどまった。
ロバーツ監督は「(獲得したときは)チームとして調子が悪かったし、復帰時期が未定の怪我人が続出していた」と当時の状況を振り返った。マンシーやトミー・エドマン内野手も復帰間近。内野が飽和状態となり「彼を試合であまり起用できるとは思わなかった」と苦渋の決断だと明かした。
「難しい会話だったけど、彼はプロフェッショナルな振る舞いだった」と感謝した。2チームでの成績は打率.305、2本塁打、28打点、OPS.746。「優勝争いをするチームでプレーするような選手だと彼に伝えた。どこかのタイミングで、ポストシーズンで対戦できることを楽しみにしている」とエールを送った。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)