ド軍に現れた“救世主”「大暴れしてる」 LA記者も絶賛、34歳ベテランが「神」
ハリス記者は興奮「今日の試合だけでWARを1.4も上昇させたかも」
【MLB】ドジャース 7ー6 カージナルス(日本時間17日・セントルイス)
待望の勝利をもたらしたベテランが脚光を浴びている。大谷翔平、山本由伸両投手が所属するドジャースは16日(日本時間17日)、敵地で行われたカージナルス戦に7-6で逆転勝利。連敗を2で止めた。34歳のケビン・キアマイアー外野手が勝ち越し3ランに加え、守備でも躍動。LA地元記者や日米ファンから称賛のコメントが殺到している。
キアマイアーは7月30日(日本時間31日)にブルージェイズからトレード加入した34歳。圧倒的な守備範囲と強肩を誇り、4度のゴールドグラブを受賞してきた名手だ。今季限りでの引退を示唆していたが、外野手の層が薄いとあってドジャースがトレード期限直前に獲得した。
試合前の時点で加入後10試合は打率.200、OPS.523と低調だったが、「8番・中堅」で先発出場したこの日は打撃でも躍動する。2回の第1打席で先制2点適時打を放つと、4-4の6回には2死二、三塁から勝ち越し3ランを叩き込んだ。さらにその裏、ドジャースは2死一、三塁のピンチを招き、センター後方に長打性の打球を飛ばされたものの、名手キアマイアーが背走しながらジャンプ一番。見事な好守でピンチの芽を摘んだ。
34歳の攻守にわたる活躍に、ドジャース専門ポッドキャスト「インサイド・ザ・ラビーン」で司会を務め、米スポーツ局「ESPN」の番組にもゲスト出演するブレイク・ハリス氏は「キビン・キアマイアー今日の試合だけでWARを1.4も上昇させたかもしれない」「何て試合だ。ケビン・キアマイアーが攻守両面でやってやった!」と脱帽しきり。米メディア「ドジャース・ネーション」のノア・カムラス記者も「ドジャースがキアマイアーを獲得したのは好守のためだったが、彼は突如大暴れしている。中堅で信じられない守備を見せながら、2試合連続マルチ安打だ!」と絶賛した。
日米ファンからも「キアマイアー神か」「これでほんま引退するの?」「引退を撤回してくれ」「あのプレーが試合を変えた」「取ってよかったねえぇ」「レジェンド!」と賛辞の声が殺到している。ドジャースはこの日、エースのタイラー・グラスノー投手が右肘腱炎のため故障者リスト入り。背後にはダイヤモンドバックスとパドレスが猛追する中、負けられない戦いが続いている。躍動するベテランが救世主になるかもしれない。