4.82→10.66…激変した吉田輝星「えぐすぎ」 “魔球”炸裂で覚醒が「すごすぎる」

オリックス・吉田輝星【写真:小林靖】
オリックス・吉田輝星【写真:小林靖】

吉田は今季37試合登板で8H&防御率3.73…7月以降に投球内容が大幅改善

“魔球”を手にした元ドラフト1位が劇的な変化を遂げている。オリックス・吉田輝星は17日を終えて今季37試合に登板し、2勝0敗8ホールド、防御率3.73をマーク。投球内容を見ると、6月までと7月以降で“別人”のように変貌している。

 日本ハムからトレード移籍した吉田は開幕からブルペンの一角として好投を見せていた。しかし、6月までは18回2/3を投げて10奪三振と、球威に反して三振数は稼げていなかった。しかし、7月以降に激変する。7・8月は12回2/3を投げて15奪三振。奪三振率を見ると、4.82→10.66へと大きく改善している。要因の一つに考えられるのが「チェンジアップ」だ。

 セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、吉田は6月までにチェンジアップを投じたのは1登板だけだったが、7月以降は7度と激増。三振数増加のタイミングと一致している。さらに同社が算出したチェンジアップ100球当たりの失点増減を表す「wCH/C」も6.12と、球界有数の数字を残しているという。

“魔球”を操る吉田にはファンも驚きを隠しきれない様子。「チェンジアップがヤバいね」「ストレートもノビてるしめちゃめちゃええやん!」「吉田輝星えぐすぎ」「マジで進化してるな」「明らかにチェンジアップがえぐい」オリックスで魔改造されたんか?」と絶賛の声が寄せられている。2017年の夏の甲子園で“金足旋風”を巻き起こした逸材。いよいよ本格開花を迎えるのだろうか。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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