トレード加入で覚醒…29歳は「控えめに言って神」　戦力外→育成経て躍動の「14/21」

ハムの池田が山川＆近藤＆正木を3連続三振斬りで咆哮

■日本ハム 5ー3 ソフトバンク（25日・エスコンフィールド）

　日本ハム・池田隆英投手が25日にエスコンフィールドで行われたソフトバンク戦で、5-3の8回に4番手で登板すると3者連続三振で切り抜け、猛々しい雄叫びをあげた。9試合連続無失点で勝利に貢献した29歳右腕にファンも「本当に痺れた」「鳥肌とまらん」と夢中になっている。

　2点リードの8回に登板した池田は、山川穂高内野手を追い込んでから129キロのスライダーで空振り三振。続く近藤健介外野手を135キロのフォークボールで空振り三振。最後は正木智也外野手を148キロの外角低めへの直球で空振り三振に仕留めた。三振を奪うたびに「うおりゃあ！」などと気合の咆哮が球場に響いた。

　池田は2016年のドラフト2位で楽天に入団。2019年オフに戦力外通告を受け、育成契約となったが2020年オフに支配下に復帰していた。楽天時代は4年間で15試合に登板し1勝5敗、防御率5.91だったが、2021年開幕前に横尾俊建内野手とのトレードで日本ハムに移籍すると一気に覚醒した。

　昨年は51試合に登板し、防御率2.86で25ホールドをマークした。今年も1軍昇格は7月2日と遅れたが、ここまで21試合に登板し、防御率1.00。14ホールド。9試合連続で無失点投球としている。

「パーソル パ・リーグTV」が公式YouTubeに「山川・近藤・正木斬り……魂の咆哮！」といったタイトルで、この日の映像を配信。29歳の炎の投球にファンは「咆哮は心にくる」「控えめに言って神すぎる」「最高だよ」「優しい表情のギャップがいい」「ダメだ。カッコよすぎる」「本当に頼もしい」「本当に痺れた」「青き炎のセットアッパー」「男だけど惚れます」と魅了されていた。