突然のド軍“戦力外”でよぎった今季終了 「最もタフだったのは」35歳が語る退団の裏側
ヘイワードがアストロズとメジャー契約「名誉なことだ」
アストロズは29日(日本時間30日)、ジェイソン・ヘイワード外野手とメジャー契約を結んだと発表した。背番号は「22」。敵地・フィリーズ戦に合流したベテランは地元メディアの取材に応じ、「名誉なことだと感じたよ。世界一の経験があり、勝ち方を知っているチームで常にプレーしたいと思っていた。アストロズは私の勝利に対する姿勢を評価してくれた」と語った。米メディア「ドジャース・ネーション」も報じている。
35歳のヘイワードはベッツの右翼転向に伴い、出場機会が激減。22日(同23日)にメジャー出場前提の40人枠を外れ、24日(同25日)に自由契約を選択し、退団した。ポストシーズンに出場するには8月31日の時点で25人枠に入っていることが条件。今季終了も脳裏をよぎっていたという。
「最もタフだったのは決断まで時間が足りなかったこと。正直言って、家族でシカゴの家に帰る可能性が結構あると感じていたんだけど、複数のチームから打診があった」
複数球団からオファーを受ける中で、2022年にワールドシリーズを制覇した強豪を新天地に選んだ。ドジャースにとっては2017年のサイン盗み問題など因縁のあるチームだが、通算260勝ジャスティン・バーランダーらとのプレーに心躍った。
「アストロズの選手としてスタメンで出場する可能性が最も現実的だと感じた。早期復帰を願っているけど、タックス(カイル・タッカー外野手)の離脱が長引いているからね。外野の全ポジションを守れば、チャンスがあると感じたんだ。(アストロズと)そういう会話をしたんだ」
「ベストの準備をするし、ここでのプレーを思いっきり楽しみたいと思う。ここでも、将来殿堂入りする選手と一緒にプレーできるから、当たり前だと思わず感謝しながらプレーしたい」
リーグの違うアストロズとポストシーズンで対戦するならワールドシリーズとなる。昨日の友は今日の敵となりそうだ。