大谷43-43&直接対決先勝も…ド軍の大きすぎる“代償” 先発負傷で余儀なくされた「7」

1回0/3で降板したドジャースのクレイトン・カーショー【写真:ロイター】
1回0/3で降板したドジャースのクレイトン・カーショー【写真:ロイター】

カーショーが2回途中で降板…以降7人の継投で勝利

【MLB】ドジャース 10ー9 Dバックス(日本時間31日・アリゾナ)

 大きな1勝を得たが、失ったものも大きかった。ドジャースは30日(日本時間31日)、敵地・ダイヤモンドバックスとの首位攻防戦に10-9で勝利した。大谷翔平投手が史上初の「43本塁打&43盗塁(43-43という快挙を達成した一方で先発のクレイトン・カーショー投手が左足親指の痛みで1回0/3で降板。2回以降、救援を7人起用する采配となってしまった。

 試合後のクラブハウス。勝利したにも関わらず、デーブ・ロバーツ監督の表情は険しかった。「明日、もし我々が(ロースター上の)動きを少々取る必要がないとなったら、私は驚くだろう」。カーショーは2回先頭のコービン・キャロル外野手に被弾。その直後にトレーナーが集まり降板。左足親指の痛みと発表された。

 2回からはジョー・ケリー投手が登板。以降は7人がマウンドに上がった。ダニエル・ハドソン投手、ブレイク・トライネン投手、アンソニー・バンダ投手が連投。なんとか勝利したが、最終回にバンダがスアレスに3ランを許すなど1点差に迫られるヒヤヒヤの試合となった。

 試合後、ロバーツ監督は「アンソニー(バンダ)は今夜投げるはずではなかった」と説明。「我々が本当に(起用することを)避けようとしていた投手たちに、今日投げてもらった」と想定外だったことを明かした。さらにカーショーも負傷者リスト(IL)入りを示唆。最後まで表情は冴えなかった。

「確かに犠牲を伴ったが、チームの結束ぶりや、耐え忍ぶ姿が大きな意味を持っていた」。チームは9月に入ればロースター枠が26から28人に増える。30球団最高の勝率.600を誇るが、ダイヤモンドバックス、パドレスは勢いに乗っている。この日の結果を大きな1勝と見るか、大きな犠牲と見るか。残り5連戦の起用がプレーオフまで影響する可能性は大いにある。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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