侍の強さに脱帽「世界一のチーム」 19失点大敗も…敵軍首脳陣が胸に秘めた“感謝”
香港代表、日本代表は「ベリーベリーストロング」
脱帽の強さだった。台湾で開催されている「第13回 BFA U18アジア選手権」に出場している侍ジャパンU-18日本代表は2日、香港代表と対戦し19-0で勝利した。試合後、香港代表のショーンヘッドコーチは日本の強さを称え「素晴らしい経験になった」と笑顔を見せた。
日本代表と香港代表の一戦。初回から日本が打者一巡の猛攻で7点を奪い、その後も毎回得点で合計19得点。投げては、3人の投手が“ノーノー”リレーで5回コールド勝利を収めた。
香港代表は、序盤から最後までペースをつかまれ続けた。香港代表を指導するショーンヘッドコーチは試合を振り返り「ベリーベリーストロング!」と驚きの表情だった。日本代表の強さには改めて驚いた様子で「特に打者のパワーはすごかった」と、5回17安打19得点の得点力に脱帽の様子。さらに「投手も素晴らしかった。トップチームも含め、どの世代の日本代表の投手はコントロールも素晴らしい」と語るなど、投打ともにレベルの高さを痛感した。
一方的な試合展開になったが、悲観はしていない。「日本は世界一のチームです。だから選手たちも緊張していました。でも日本とやれることはチャンスでもあります。同世代の選手と戦って、レベルの高さを知って、もっと上手くなろうと感じてほしいです」。
日本のような野球人気の熱感は、まだまだこれから。だからこそ、国際試合に参加できることへの喜びもひとしおだった。「我々、香港代表は日本に比べまだまだレベルは低い。だからとても勉強になったと思います。負けはしましたが、選手たちにとって素晴らしい経験になったと思います」。試合結果以上に大きな収穫と感謝があった。
(木村竜也 / Tatsuya Kimura)