通算64発スラッガーが8番 快勝発進…侍U-18指揮官の思惑「もっと打ってもらわなきゃ」
「8番・一塁」で出場した宇野真仁朗が2打数2安打
あえての打順変更だった。台湾で開催されている「第13回 BFA U18アジア選手権」で侍ジャパンU-18日本代表は2日、オープニングラウンド(グループB)初戦に臨み、香港代表に19-0で5回コールド勝ちを収めた。高校通算64本塁打を誇る早実の宇野真仁朗内野手(3年)は「8番・一塁」で出場し、2安打3打点と気を吐いた。
快音が止まらなかった。初回から猛攻を仕掛けた日本代表は、17安打19得点でコールド勝ち。快勝発進に小倉全由監督は「あのくらい打ってくれなきゃ困りますよね」と笑顔で振り返った。
大学代表との壮行試合や早実では2番を任されてきた宇野を、下位に配置するなど大きく打順を変えた小倉監督。理由を尋ねられると「後ろでも打ってもらいたいなと思って」と説明。下位打線でもうひと山作ってほしいという思いがあった。
期待に応えるように宇野は、2打数2安打1四球3打点の活躍。それでも指揮官からは「自分からすると、もっと打ってもらわなきゃ困る(笑)。バットの出がちょっとね」と、スイングや打撃の内容から“贅沢なお願い”も飛び出した。
早実では遊撃手を務めるが、今大会は主に一塁手を任されている。「どこでもできるのが自分の強みです。チームの勝利に貢献できるならどこでもやりますし、どんな役割でもやろうと思っています」と力を込める。短期決戦で鍵を握る存在となりそうだ。
(木村竜也 / Tatsuya Kimura)