エ軍、PO進出確率「0%」 大谷翔平“凱旋”も…今年も味わえなかった「ヒリヒリした9月」

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

米データサイト「ファングラフス」が算出したPO進出確率

【MLB】ドジャース 11ー6 Dバックス(日本時間3日・フェニックス)

 ドジャースは2日(日本時間3日)、敵地で行われたダイヤモンドバックス戦に11-6で勝利。首位攻防4連戦を3勝1敗と勝ち越し、今季83勝55敗、勝率.601としてメジャー最高勝率を維持している。明日3日(同4日)からは、フリーウェイ・シリーズで敵地・エンゼルスと2連戦。大谷翔平投手の“凱旋試合”として注目が集まっているが、同じフランチャイズでありながら対照的な戦績となっている。

 4ゲーム差で迎えた8月30日(同31日)からの首位攻防戦。大谷は初戦で史上初となる43本塁打&43盗塁を記録して勝利に貢献し、翌日も先頭打者弾を放ってチームを勝利に導いた。第3戦は3-14と大敗したものの、最終第4戦も大谷が躍動。3回に今季43盗塁目をマークし、史上初の43-43を達成すると、その後も2盗塁を記録して44-46とさらに記録を更新した。

 試合後、大谷には日米メディアから取材が殺到。中でも話題だったのが、3日(同4日)からの古巣エンゼルス戦についてだった。大谷は「今まで一番多くの時間を過ごした球場で自分にとって特別ですし、ファンの前でプレーするのも特別なことなので、一生懸命頑張りたいと思います」と語り、「ドジャースタジアムで一度やっているので、エンゼルス戦というより、エンゼルスタジアムでプレーすることに特別な気持ちはあります」と、かつての本拠地への“凱旋”に笑顔を見せた。

 しかし、同じロサンゼルスを本拠としている2球団だが、その立ち位置は“真逆”とも言える状況だ。ドジャースはメジャー最高勝率を記録している一方で、エンゼルスは57勝80敗でア・リーグ西地区最下位。米データサイト「ファングラフス」が算出したプレーオフ進出確率でも、ドジャースの100%に対してエンゼルスは「0.0%」という有様だ。

 大谷が43-43を達成した試合で、ドジャースは81勝目をマーク。この瞬間、大谷はメジャーキャリアで初めて負け越しを回避することになった。2日(同3日)の試合後囲みでは「9月でいい位置にいるのはなかった。同地区で争っているチームとやるのは今までにない経験で緊迫感があります」と語り、初めて“ヒリヒリした9月”を味わえていることに充実感をのぞかせた。赤から青に代わった二刀流を、古巣ファンはどのように迎えるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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