“もしも”の時のために知っておきたい 重要な備えと予備知識…パ本拠地の災害時対応

楽天モバイルパークにある防災喫煙所【写真:球団提供】
楽天モバイルパークにある防災喫煙所【写真:球団提供】

パ本拠地6球場の災害時対応まとめ…事前に把握しておきたい避難場所

 8月30日~9月5日は防災週間だった。野球観戦中に地震が発生した時など、もしもの場合に備え、避難場所や球場ごとの対応を確認する。(情報は2024年9月3日現在)

○エスコンフィールド:自然災害時に周辺住民や帰宅困難者の一時避難場所としてフィールドとコンコースを開放。非常用電源やトイレ、食料や毛布などの備蓄物資などを活用することで、約1万人が3日間避難生活を送れる。救援物資の搬入や救助スペースも確保。Fビレッジに隣接する北広島市総合体育館は、指定避難所のほか応急給水施設にも指定されている。

〇楽天モバイル:球場正面広場または宮城野原公園総合運動場が広域避難所になっている。万が一の時は係員の指示に従い、座席エリアから近い退場口(ゲート)を通って広域避難所へ向かおう。喫煙所を「防災喫煙所 イツモモシモステーション」にリニューアル。「そなえる喫煙所」として、ソーラーパネルによる「充電」と「屋外LED照明」、帰宅困難者への物品を補完できる「備蓄用防災倉庫」の機能を持っている。

〇ベルーナドーム:地震発生時にはベルーナドーム内にとどまり、安全を確保する。場内アナウンスや職員の指示のもと、落ち着いて行動を。ベルーナドームは一時避難場所に指定されていないが、交通公共機関などが停止した際には、一時待機場所として滞在することが可能だ。

〇ZOZOマリン:地震の揺れを感じたら、椅子や近くの手すりにつかまり、係員の指示に従う。試合開始約45分前には災害時のアナウンスをビジョンで紹介するほか、コンコースの各モニターでも放映。海が近いこともあり、海抜表示や津波発生時に高台への避難を促す案内板も設置されている。

〇京セラドーム:地震発生時は落ち着いて行動できるよう、ビジョンや館内放送でお知らせ。場内アナウンスや係員からの案内があるまでは身を屈め、バッグなどで頭を守りながら待機する。球場の周辺デッキは、大阪市から津波発生時の一時避難場所に指定されており、被災時には京セラドームが所在する大阪市の西区役所と主に連携して対応することになっている。

〇みずほPayPayドーム:被災した際に来場者が安全に避難などができるよう、年3回以上の防火防災訓練を行っている。防火防災訓練に加え、スタッフ向けに救命講習や防犯訓練も実施。帰宅困難者向けに水・非常食などの備蓄品を用意している。

 災害時には、どの球場も大型ビジョンに案内が表示されるので、まずは落ち着いて係員の指示に従おう。緊急時を想定して、事前に球場周辺のハザードマップを確認しておくと安心だ。

(「パ・リーグ インサイト」山本理絵)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY