日韓戦のスタンドに「大阪桐蔭」の文字 野球に興味なしも…台湾人女性が虜になった魅力

「大阪桐蔭」のタオルを掲げるイシンさん【写真:木村竜也】
「大阪桐蔭」のタオルを掲げるイシンさん【写真:木村竜也】

日韓戦のスタンドに大阪桐蔭タオルが掲げられていた

 異国の地で大阪桐蔭の4文字が目立つ。侍ジャパンU-18日本代表は7日、台湾で開催されている「第13回 BFA U18アジア選手権」で韓国と対決。決勝進出をかけた大一番のスタンドに「大阪桐蔭」と書かれたタオルを掲げるひとりの女性がいた。

 日本の三塁ベンチの上に名門校の名前が書かれたえんじ色のタオルが見えた。最前列で掲げていたのは台湾人のイシンさん。もともと野球に興味はなかった彼女だったが「2014年の夏の甲子園で優勝したのを見て好きになりました」と“推し校”との出会いを明かしてくれた。

 昔から日本の漫画やアニメが大好きだったという。その中でも大人気高校野球アニメ「ダイヤのエース」の大ファンだった。そんなイシンさんは次第に、日本の高校野球に興味を持つようになり、たまたまネットで見つけた2014年の甲子園決勝戦をネットで視聴。それが初めての高校野球観戦だった。

「大阪桐蔭の選手のプレースタイルや、相手のバットを拾ってあげる姿に惹かれました」。日本のアニメで独学した流暢な日本語で語る。そこからは、大阪桐蔭の試合を府大会からチェックするほどの“大阪桐蔭オタク”になった。

 2018年に大阪桐蔭が金足農業を破って全国制覇した時には、大阪桐蔭のタオルを購入。当然ながら台湾では販売していなかったため「メルカリで買いました」と照れ笑いを浮かべた。この日も大きなカメラを首から下げ、日本代表の選手たちを懸命に撮影した。

 まだ日本に行ったことはない。それでも大好きな大阪桐蔭の選手たちを、日本代表を応援する気持ちは人一倍だ。

(木村竜也 / Tatsuya Kimura)

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