今永昇太はなぜ大谷翔平を抑えられた? 無死満塁でも“OK”…研究が呼んだ配球論

13勝目をあげたカブス・今永昇太【写真:Getty Images】
13勝目をあげたカブス・今永昇太【写真:Getty Images】

「ランナーを置いてホームランだけは避けなければならない」

【MLB】カブス 6ー3 ドジャース(日本時間11日・ロサンゼルス)

 カブス・今永昇太投手が10日(日本時間11日)、敵地でのドジャース戦に先発し、7回89球6安打3失点の投球で今季13勝目をマークした。大谷翔平投手との対戦は3打数無安打。1-1の3回には無死一、二塁で対峙したが、併殺に打ち取った。試合後の取材では、“今永流”の思考法を明かしている。

 3回、連打で走者を出して大谷との対戦。「ランナーを置いてホームランだけは避けなければならない」と初球はボールになるスイーパーを投じた。空振りを奪ってカウント0-1とするも、「そのあとの2球は力んでしまったので」ボールが先行した。

「僕の中では次真っすぐかなと思ったんですけど……」と、自身の得意球の直球が選択肢によぎったが「フォアボールを出してノーアウト満塁でもという考えもあったので。そこで苦手でもあるスライダーを投げて。それが上手くいったのかなと」と自己分析した。満塁でベッツを迎えても“OK”という、思考の切り替え術が奏功したという。「勇気をもって。自分が投げたい球じゃなくて。相手の予測してなさそうな、一番(打たれる確率)低い球を選択したのが良かったのかなと」と安堵の表情を浮かべた。

 続く打席では右翼フェンスギリギリまで運ばれる大飛球を打たれた。「(本拠地)リグレーだったら入ってるかなーと思いましたが、先っぽだったので『これが入ったらちょっと勘弁してくれよ』という感じでした」と、当時の心境を告白。同時に「すごいハードヒットでしたし、ホームランになってもおかしくない当たりだったので、素晴らしいスイングの持ち主だなって思います」とリスペクトを惜しまなかった。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY