“今永超え”20歳が史上初の快挙 トラウトもできず…衝撃の躍動「賭けに勝った」
勝利貢献度WAR3.6は今永昇太を上回る新人リーグ3位
【MLB】ブルワーズ 3ー0 ジャイアンツ(日本時間13日・サンフランシスコ)
ハイレベルな争いが展開されている。ブルワーズのジャクソン・チュリオ外野手は12日(日本時間13日)、敵地ジャイアンツ戦で20号2ランを放った。これで「20本塁打&20盗塁」を達成。史上最年少で20-20を記録し、米ファンからは「何てやつなんだ」「アンビリーバブル」と絶賛の嵐。ナ・リーグ新人王の候補にも上がっている。
チュリオは「1番・左翼」で先発出場。1-0で迎えた8回、1死一塁から内角高めの直球を捉え、右翼席へ今季20号2ランを放った。MLB公式のサラ・ラングス記者によると、20歳以下で20-20を達成するのは史上初とのこと。20歳のシーズンでは1959年のバイダ・ピンソン、2012年のマイク・トラウトが達成しているが、ともに20本塁打を打った時は21歳を迎えていたという。
ベネズエラ出身のチュリオは2004年3月11日生まれ。2021年1月にブルワーズに入団し、2023年には2Aを主戦場として122試合出場で打率.280、22本塁打、89打点、43盗塁と躍動した。MLB公式サイトの若手有望株ランキングでは全体2位(球団1位)に入り、同年オフにメジャーデビューしていない選手では史上最高額8年総額8200万ドル(約121億5000万円)の大型契約を結んで話題を呼んだ。
今季は132試合出場で打率.272、20本塁打、71打点、OPS.791、20盗塁をマークしている。試合前の時点で米データサイト「ベースボール・リファレンス」の勝利貢献度WARは3.6。今季13勝のカブス・今永昇太投手(2.7)を上回り、パイレーツのポール・スキーンズ投手(5.2)らに次ぐナ・リーグ新人3位に入っている。逸材の活躍に「素晴らしいシーズンだ」「ワーオ」「20歳で20-20? 信じられない」「ブルワーズは賭けに勝った」なとど声が寄せられている。