山本由伸はWS制覇への“キーマン” 元WBC米国監督が激賞…CY賞候補と同等の衝撃数値
山本由伸は「WS制覇へ多くの先発登板を果たさなければならない」
ドジャースの山本由伸投手は10日(日本時間11日)の本拠地・カブス戦に先発し、4回59球を投げ4安打8奪三振1失点だった。「右肩腱板損傷」を経て6月15日(同16日)の本拠地・ロイヤルズ戦以来、約3か月ぶりの投球で好投した右腕を、昨年のWBCで米国代表を率いたマーク・デローサ氏がワールドシリーズ制覇への“キーマン”にあげた。
11日(同12日)に米放送局「MLBネットワーク」の番組「MLBセントラル」に出演したデローサ氏は、復帰登板で好投した山本について熱弁をふるった。「彼(ヤマモト)の投球がゾーンを突き抜けるのを見たかったと説明。「彼がその瞬間を支配する感覚を掴み始め、ワールドシリーズを制するために重要な役割を果たし、多くの先発登板を果たさなければならないことを理解し始めているのを見たかった」と語った。
デローサ氏が強調したのは、指標「フィールディング・インディペンデント・ピッチング(FIP)」で山本の数値が秀でていることだ。FIPとは、守備の関与しない与四球・奪三振・被本塁打という3つの項目から、守備から独立した防御率を評価する指標で、山本は15試合以上先発した投手で2位の数値を残している。
11日(同12日)時点でトップのクリス・セール投手(ブレーブス)が2.02、山本が2.51、タリク・スクーバル投手(タイガース)が2.54で続いている。セールは16勝&防御率2.38、スクーバルは16勝&防御率2.50でいずれもリーグ1位。サイ・ヤング賞の最有力候補に挙げられている。
デローサ氏は「彼(ヤマモト)は怪我を除けば何度も先発して圧倒的な成績を残している」と解説。初登板だった3月21日のパドレス戦(韓国)で1回5失点と打ち込まれたことを受け、「それが原因で成績を歪めてしまったが、彼は偉大な投手たちのようなピッチングをしている」と激賞した。
首位を走っているとはいえ、ドジャース先発陣は“火の車”だ。エース右腕のタイラー・グラスノー投手は右肘の違和感を訴え、13日(同14日)に予定されていた実戦形式の投球練習を回避。左足親指の炎症で負傷者リスト(IL)入りしているクレイトン・カーショー投手も実戦復帰はもう少し先になる見込み。2020年以来のワールドシリーズ制覇へ、山本がカギを握る存在になりそうだ。
(Full-Count編集部)