ド軍にPO先発3番手問題 実戦回避のエースは“異常なし”も…2回5失点で及第点の実情
先発ナックは2回5失点もロバーツ監督は責めず「次の先発も期待している」
【MLB】ブレーブス 6ー2 ドジャース(日本時間14日・アトランタ)
ドジャースは13日(日本時間14日)、敵地のブレーブス戦で敗れ、10連戦の初戦を落とした。先発ランドン・ナックが2回7安打5失点と試合を作れず。デーブ・ロバーツ監督は「立ち上がりは結構良かったと思う。初回は失点を最小限にしたけど、2回以降は足りなかった。ストライクが入らなかったし、カウントが後手になってしまった。ブレーブス打線がいいスイングをした」と、かばった。
強力なはずのドジャース先発陣が大事な時期に上がってこない。エース右腕タイラー・グラスノーは右肘の違和感を訴え、この日予定されていた実戦形式の投球練習を回避した。
「私が知る限りスキャン(検査)を行ったようだ。結果は聞かされていない。でも、トーマス(アルバート)トレーナーと話した感じを聞くと、明るい結果だろう。詳細は知らないけど、スキャンでは(異常を)検知しなかった。それは、いいことだ」。幸い検査結果に異常は見られなかったようだが、先行きは見えない状況だ。
先発投手で最も安定感があるのは、タイガースからトレード加入したジャック・フラハティ。しかし、その後が続かない。山本由伸は10日(同11日)の本拠地・カブス戦で復帰。まだ球数制限があるが、順調なら2番手か。左足親指の炎症でIL入りしているクレイトン・カーショーも傾斜を使ってキャッチボールしたものの、実戦復帰はもう少し先となりそうだ。
この日4敗目を喫したナックについて、ロバーツ監督は「ベンチで『起きてしまったことだ。ずっと素晴らしい登板をしてきてくれた。これは(不運にも)うまくいなかった。だから、忘れて次に進もう』と伝えた。この登板が私たちの判断に影響を与えることは全くないだろう。次の先発も期待している」と切り捨てるようなことはしなかった。
この日、ロバーツ監督は大谷のポストシーズン中の投手復帰の可能性を否定しなかった。「わずかな可能性」とのことだが、指揮官にとっては悩ましい日々が続きそうだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)