大谷翔平、50-50の重圧は「あんまりない」 48号に手応えも…凡退を反省「得点したかった」
アジア出身選手最多の通算219本塁打、30球場目のアーチ
【MLB】マーリンズ 11ー9 ドジャース(日本時間18日・マイアミ)
ドジャースの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・指名打者」で先発出場し、3回に5試合ぶりの48号2ランを放った。「48本塁打&48盗塁(48-48)」に伸ばしたが、チームは11失点と打ち込まれ、連勝は2で止まった。試合後、「反撃につながる1本だったのでそこはよかった」と振り返った一方で「一、三塁の場面で得点はしたかった」と好機の凡退を反省した。
打った瞬間だった。4点を追う3回1死一塁、右腕マコーガンの内角低めをえぐるスイーパーを粉砕した打球は右翼2階席へ。2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンを世界一へ導いたマイアミの地で豪快アーチをかけた。打球速度105.3マイル(約169.5キロ)、飛距離402フィート(約122.5メートル)、角度32度。敵地を騒然とさせた。
記録ずくめの一発だ。メジャー通算219号は韓国出身のチュ・シンス(秋信守)を抜いてアジア出身者最多本塁打を更新。さらに2006年のデビッド・オルティスを抜き、指名打者としてのシーズン最多本塁打をマークした。2004年のエイドリアン・ベルトレと並んで球団歴代2位。2001年にショーン・グリーンが記録した49本に、あと1本に迫った。
また、マーリンズの本拠地ローンデポ・パークでは初本塁打。日本選手最多を更新する30球場目のアーチで、残りはシチズンズバンク・パーク(フィリーズ)、グレートアメリカン・ボールパーク(レッズ)となった。主要タイトル争いでは再び2冠に立った。48本塁打はブレーブス・オズナに11本差。この時点で110打点はブルワーズのアダメスを逆転し、リーグ1位に躍り出た。
史上初の50-50に残り2本塁打、2盗塁としたが、「(プレッシャーは)あんまりないですかね。いい打席を1打席でも多く重ねたいなと思っています。それはシーズンが始まってから変わらないかなと思います」と平常心を強調。「積み上げていければいいかなと思うので。早くそこに辿り着くと言うのはそれだけ貢献できていることだと思うので」と話した。
チームは11失点を喫し敗戦。大谷も1点を追う6回2死一、三塁では空振り三振に倒れた。「どちらかというと今日はやっぱり自分のゾーンをなかなか信じきれていなかったので」「いつどんな時でもちょっとしたズレで崩れてくるものですし、逆にいえば、少しの感覚が戻れば、調子の波はすぐくるものだと思う。持続するのは難しい」と振り返った。
(Full-Count編集部)