大谷翔平に敵軍放送局も“異例の対応” 歴史を作った一夜…試合後の会見も逃さず中継
マーリンズの地元放送局「バリースポーツ・フロリダ」も異例の中継
【MLB】ドジャース 20ー4 マーリンズ(日本時間20日・マイアミ)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・指名打者」で出場し、自身初の3打席連発を放った。球団記録を更新する50号に到達し、衝撃の1試合6安打3本塁打10打点の活躍を見せた。試合後は取材に応じて心境を語ったが、敵軍放送局も中継する異例の対応ぶりだった。
初回の第1打席では右翼フェンスに直撃する二塁打を放ち、直後に50盗塁にも成功。第2打席は右適時打でこの日2個目の二盗を決めた。3回の第3打席では左中間へ2点二塁打。6回の第4打席では飛距離438フィート(約133.5メートル)の特大49号を放って球団記録に並ぶと、直後の7回には左翼席へ球団新記録の50号を運んだ。まだ終わらない。9回の第6打席では飛距離440フィート(約134.1メートル)、角度36度の一発を右中間席に放ち、衝撃の3打席連続アーチを成し遂げた。
1試合で球団シーズン記録の本塁打数を更新しただけでなく、1試合10打点の球団記録も樹立。試合後には地元放送局のインタビューに応じて「一生忘れられない日になるんじゃないかなと思います」と振り返った。その後は特別に設置された会見場に移動すると、数々の質問に応え「うれしさと安堵と同時に、記録を作ってきた先輩へのリスペクト。そういう気持ちがあります」と先達への敬意を示した。
もっとも、大谷の偉業に注目したのはLAだけではない。マーリンズの地元放送局「バリースポーツ・フロリダ」も異例の中継。敵軍の選手が快挙を達成しても、相手の放送局が特集を組んだり、会見の映像を中継するケースはあまり見ないが、大谷だからこそ敵地放送局も敬意を持って“最後”まで放送したようだ。