大谷翔平、DHなのに異次元記録「8.4」 広がり続ける差…また近づいた史上初の偉業
大谷はナ・リーグトップのWAR 8.4をマーク
ドジャースの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、今季3度目の週間MVPに輝いた。史上初の「50本塁打&50盗塁(50-50)」を達成し、53-55まで伸ばすなど、シーズンMVPの最有力となっている。米野球データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出するWARは「8.4」となった。
WARとは、どれだけ勝利数を積み上げたかを表すセイバーメトリクスの指標で、シーズンMVPを選出する上で重要視される。指名打者専門の大谷は守備に就かないため、打撃指標のみでリーグ1位となっている。
これまでシーズンの65%以上を指名打者として出場した選手の歴代最高は、1995年にエドガー・マルティネスが記録した「7.0」。指名打者専門の選手がMVPを獲得した選手はおらず、2006年にレッドソックスのデビッド・オルティスが54本塁打、137打点でリーグ2冠王に輝いた時ですら受賞できなかった。
今季ここまで打率.301、53本塁打、123打点、55盗塁、OPS1.023をマーク。19日(同20日)の敵地・マーリンズ戦では6打数6安打3本塁打10打点2盗塁という離れ業を成し遂げ、50-50を達成した。8.4で歴代最高記録を更新することはほぼ確実となっている。
リーグのWARランキングでは2位のマット・チャップマン内野手(ジャイアンツ)の6.9と1.5差をつけて独走している。史上初の指名打者でのMVPが現実味を帯びてきた。
(Full-Count編集部)