9回三重殺で大谷翔平に回せず「確率は1%未満」 ロバーツ監督は落胆「とても残念だ」

試合後の取材に応じたドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:小谷真弥】
試合後の取材に応じたドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:小谷真弥】

次打者は大谷だったが…9番・ロハスが三重殺でゲームセット

【MLB】パドレス 4ー2 ドジャース(日本時間25日・ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、本拠地・パドレス戦に「1番・指名打者」で先発出場し、3打数1安打で打率.301となった。2点を追う9回の絶好機ではまさかのトリプルプレー。次の打者で大谷が控えていただけに、デーブ・ロバーツ監督は「ショウヘイが打席に立たない確率は1%未満だった。不運にも小さな確率が当たってしまった」と唇をかみしめた。

 2点差に迫った9回無死一、二塁。ロハスは初球でバントの構えを見せたが、内角低めを見送ってストライク。バント警戒で前進守備となったパドレス内野陣を見て、2球目でヒッティングに切り替えた。内角フォーシームを強打したものの、三塁・マチャドの正面に。まさかのトリプルプレーでゲームセットとなった。試合後、ロバーツ監督は舞台裏を明かした。

「初球はバントするつもりだった。内野は前進守備で、(遊撃の)ボガーツが定位置を外して守っていた。一番可能性があるのはボールをインプレーにして(内野手の間を)抜けることだった。不運にも打球はマニー(マチャド)の正面に。ベースを踏んで、ものすごいプレーを決めた」

 次打者は大谷で、ドジャースにとっては不運すぎる三重殺だった。「トリプルプレーが起きることは予想していないだろう。ボールを強打する。抜ければ素晴らしいプレー、野手の正面に飛べば悪いプレー、というようなことを考えたらプレーできない」。ロバーツ監督は自らに言い聞かせるように語った。

「衝撃的だ。1年に何度トリプルプレーが決まるかということに基づけば、最も可能性の低い結末だ。しかもネクストがショウヘイ。とても残念だ」。パドレスと2ゲーム差に。最悪の形で天王山初戦を落とした。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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