大谷翔平の“推し”が密かに狙う2人だけの偉業 史上7人目の快挙へ…静かに迫る「2」
ガーディアンズのラミレスが迫る史上7人目の40-40
ドジャース・大谷翔平投手は今季、前人未到の「50本塁打&50盗塁(50-50)」を達成しその数字を54-57に伸ばしている。歴史的偉業の陰に隠れているが、ガーディアンズのホセ・ラミレス内野手もここまで38-40をマーク。史上7人目の40-40に残り2本塁打と迫っている。
クラブハウスで日本人記者を見つけると「アリガトウ! アリガトウ!」と日本語でお辞儀をしてくる。昨年のオールスター戦で大谷がMLBネットワークのインタビューに応じた際に「ナイスガイですし、話していて面白いなと思うので、好きかなと思います」と話していた人物。気さくな人柄で魅了する。
そんなラミレスはここまで38本塁打、40盗塁をマーク。40-40を達成すれば、大谷に続いて史上7人目の快挙となる。一方で、すでに50-50を達成した大谷の陰に隠れがち。ガーディアンズのスティーブン・ボート監督は「話題にはならないけど、ホセは球界最高レベルの選手」と嘆き、メディアでも「最も静かな40-40」と言われることもあった。
ラミレス自身は「勿論達成したい。しかしながら、これは容易なことではないんだ」と記録にこだわりつつも自らのプレーに集中している。大谷については「正直言って、(大谷にとっては)とても普通なことだと思う。彼ならこういうことができる能力があるからね。だから彼が達成したからと言っても、僕は驚かなかったよ」と笑う。
残り2試合で2本塁打が必要となる。クラブハウスでは取材をお願いしても「(スティーブン・)クワンを呼んでこようか?」「(シェーン・)ビーバーならそこにいるよ」と他の選手との取材の場を作ろうとするなど、常に謙虚な31歳。大きな話題にならなくとも史上7人目の偉業を達成すれば、大谷と共に歴史に名を残すことになる。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)