大谷翔平に翻弄された敵軍バッテリー “幻の盗塁”に指揮官お手上げ「間違いを犯した」
ロッキーズ指揮官語る…「(ドジャースの)先頭打者はかなりいい選手だ」
【MLB】ドジャース 13ー2 ロッキーズ(日本時間29日・デンバー)
ドジャースの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)の敵地・ロッキーズ戦で5打数2安打1盗塁。レギュラーシーズン1試合を残して「54本塁打&58盗塁(54-58)」とした。ロッキーズのバド・ブラック監督は「彼は絶好調だ」とし、一度は盗塁とされながらボークに訂正されたプレーについて、完全にモーションを盗まれていたとお手上げの様子だった。
地区優勝を遂げてプレーオフに突き進むドジャースと、地区最下位に沈むロッキーズとでは勢いの差は歴然だった。4-11、2-13と2戦連続で大敗したブラック監督は「(ドジャースは)プレーオフに出場するし、好調でいい選手を多く揃えている」と脱帽。5回途中7失点で黒星を喫したアントニオ・センザテラ投手について「彼は絶好調のチームと対戦した」と語った。
大谷はこの2試合で10打数6安打1本塁打4打点、2盗塁。「(ドジャースの)先頭打者はかなりいい選手だね。打撃タイトルを狙っている選手だからね。彼は絶好調だ。試合の先頭打者として、あの男が打席に立つことは、いいスタートを切ることを意味している」と手放しで褒めたたえた。
さらに、センザテラのボークになったプレーに言及した。大谷は5回に四球で出塁し、センザテラがセットポジションに入っている時にスタートを切った。センザテラは気付かなかったのか、全く反応できず。大谷は悠々二塁へ達した。1度は盗塁成功と判定されたものの、6回のロッキーズ攻撃中に「ボーク」と訂正された。
指揮官は、ドジャースがセンザテラのモーションの「タイムを測っていた」と指摘。「センザテラはサイン交換してセットに入り、投げるの繰り返しだった。対戦投手(の癖)がわかるときは、我々もやることだ。注意散漫だったとは言いたくないが、サインを見て投げるのリズムに入ってしまった。なので、彼らはトライした。彼(センザテラ)は間違いを犯した。何回か」と語った。
モーションのクセを見抜き、悠々と二塁に到達した大谷。結果的にボークとなったが、チームと大谷の取り組みが鮮明に現れたプレーだった。敵将は脱帽するしかなかったようだ。
(Full-Count編集部)