大谷翔平が明かした「悔しい思い」 病室で見ていたことも…山本由伸との共闘は「特別」

会見に出席したドジャース・大谷翔平【写真:小谷真弥】
会見に出席したドジャース・大谷翔平【写真:小谷真弥】

「手術明けで病室で見ていた」POの試合も

 ドジャースの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)からパドレスとの地区シリーズに臨む。4日(同5日)に本拠地・ドジャースタジアムで前日会見を開き、心境を明かした。ドジャースが前回ワールドシリーズを制した2020年は悔しい思いが募ったという。一問一答は以下の通り。

――現在の心境は。
「初めてなので、WBCとは違う。第1打席を大事に入りたい」

――この1週間の調整は。
「基本は球場に来て動いてシムゲームで2打席くらいに立って実戦の感覚を忘れないようにしていた」

――初のPOに緊張感は。
「No」(通訳通さず爆笑)

――コンディションについて。
「みんなシーズンの疲れはあると思うし、逆に1週間で疲れという意味ではとれたと思うので、あとは実戦の感覚を取り戻せばしっかりと結果はでるんじゃないかと思います」

――相手はパドレス。
「ライバルチームなのでみんな興奮しているんじゃないかと思います」

――緊張感は。
「小さい頃からこういう舞台でやってみたいと思っていた。楽しみの方が大きいですかね」

――POを見ての思い出は。
「ドジャースが優勝した時も見ていた。あの時はシアトルで練習していた。(別の年に)手術明けで病室で見ていたのも覚えている。悔しい思いの方が強いですかね」

――PO初出場で周りから助言は?
「助言は特にないですね。『初めてなんだ』といじられることはありました」(ちょっと笑い)

ダルビッシュは「憧れていた選手の1人、POでの対戦は大きい」

――どのように得点圏での打撃を改善?
「後半になるにつれてバッティングの感覚も良かったですし。打席の中での集中力も良かった。そういう感覚をポストシーズンでも出せれば、いい結果が出てくるんじゃないかと思います」

――リハビリを行う中でのプレー。
「特別にしていることはない。怪我も色々ありましたけど、医師の方や周りのサポートもあって今プレーできていると思う。感謝しかないです」

――ダルビッシュについて。
「僕の小さい頃のスター選手。メジャーリーグに来る前も日本でプレーしていた時もテレビで見て、憧れていた選手の1人。そういった方とポストシーズンで対戦するのは大きいことです。個人的には(山本)由伸と投げ合うことを望んでましたけど。それはないと思うので、自分が対戦した時に楽しみたい、頑張りたいと思います」

――シーズン当初、大事にしていたことは。
「シーズンを通して早くチームの一員になりたいな、それを結果で示したいなと思っていた。後半になるにつれてそういう気持ちも抜けていって、自分本来の打席ができたかと思います」

――これができたからこそPOに自信を持って臨めるというものは。
「毎年そうですけど、1年間健康に保ってプレーするのは難しいというか、何かしらトラブルがある。それが少なかったというのが一番良かったですし、ポストシーズンにこうして健康な状態で挑めるというのがまず一番かなと思います」

――数字を残すことよりも難しい。
「まあ出ないことには数字も残らない。そこはやはり一番、自分だけではなくて周りのサポートもそうですし、メディカルスタッフのサポートも必要なことではあるので、長いシーズンを見る上では一番大事かなと思います。

山本由伸と「一緒に出られるのは特別」

――山本と日本人2人で先陣を切る。
「それはうれしいですね。由伸が来てくれたのももちろんうれしいですし、怪我があって悔しいシーズンだったと思いますけど、それでもポストシーズンの1戦目にこうやって先発するというのは信頼を得ている証拠だと思うので自信を持っていいと思いますし、そういう試合で一緒に出られるのは特別かなと思います」

――緊張感なく楽しむと言っていたが、マイナスなことが頭をよぎることはないか。
「今の段階ではあまりないですね。まあそうなった時に考えればいいという感じで、打てることもあれば打てないこともありますし、それは引きずらないことが一番、短期決戦で大事になってくると思います」

――パドレス戦の成績は今年3割を超えているが、その気持ちと一旦白紙にする気持ちのバランスは。
「単純にシーズン中に残した成績というのはそれはそれだと思う。別にポストシーズンにアドバンテージがあるわけではないし、打ったことは自分では把握していないのでわからないですけど、パドレスは球界の中でも素晴らしい投手陣だと思いますし、なかなか自分の打席を冷静に送るのは難しい相手だと思いますけど、ポストシーズンでしっかりそれができれば十分に数字は残るんじゃないかなと思います」

――ドジャースはここ2年プレーオフで思うような結果が出ていない。そこを止める、世界一になる意気込みは。
「同地区のライバルがいたので、なおさらみんなの士気も高いと思いますし、パドレスもそうだと思いますけど。僕としては来た1年目でそういうところでプレーできるというのはまず感謝したいなと思います」

――明日に向けて今日の過ごし方が大事といっていたがどのように過ごすか。
「いつもと同じが一番かなと思うので、その感覚をまず、シーズン中と同じ感覚を出してしっかり今日を終えることが一番かなと思います」

(Full-Count編集部)

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