“大谷効果”でド軍本拠地が「クレイジーになる」 ついにPO開幕…番記者が寄せる期待
初のプレーオフ前日も変わらぬリハビリ…大谷の変わらぬルーティン
ヒリヒリした9月を勝ち抜き、渇望し続けた10月の野球が幕を開ける。6日(日本時間7日)に始まるパドレスとの地区シリーズは、ドジャース・大谷翔平投手にとっては初のプレーオフの舞台。4日(同5日)の前日練習ではいつもと変わらぬ姿を見せていた。一方で、ドジャースの番記者たちは大谷の加入がドジャースに与えるアドバンテージを期待している。
午後5時29分、大谷はグラブを持ってグラウンドに現れた。塁間より少し長め、40メートルほどのキャッチボールを15分間。2日前にブランドン・ゴームズGMが大谷のプレーオフ登板を否定したばかりだったが、変わらぬリハビリをこなした。自身が「リハビリと試合は全く分けるようにしている」と以前話していた通り、たとえプレーオフ前日でもルーティンを崩さなかった。
エンゼルス時代の6年間ではたどり着かなかった大舞台。会見では、緊張があるかを聞かれた際に「No」と通訳を介さずに答えて笑いを誘うなど、終始リラックスしていた。MLB公式サイトのフアン・トリビオ記者も「オオタニが初出場することでこのプレーオフはかなりクレイジーになる。多くの人がプレーオフでオオタニをついに見られることに興奮するだろうし、ホームのアドバンテージは明らかに大きいと思う」とここでも“大谷効果”を期待する。
リーグ戦と違い、負けたら終わりのトーナメント。ドジャースは昨年まで11年連続でプレーオフに進出しているが世界一は短縮シーズンだった2020年のみ。昨年は地区シリーズでムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン両内野手がそれぞれ11の0、10の1と大不振に陥り、ダイヤモンドバックスに3連敗で終戦。同記者も「リーグ最高の選手が苦しむ姿を目の当たりにした。それほど(プレーオフで)ヒットを打つのは難しいんだ」と力説する。
ただ、同記者は大谷に関しては“無問題”だと一蹴。「素晴らしい結果を残すと思うよ。というより、調子を崩す兆候がない。WBCでも日本でも然り、グレートな結果を残してきた。活躍を信じない理由がないよ」。9月19日(同20日)の敵地・マーリンズ戦では6打数6安打3本塁打10打点の活躍でプレーオフを決め、9月26日(同27日)の本拠地・パドレス戦では自らの決勝打で地区優勝を決めた。その後も変わらぬルーティンを見て、番記者の目にも大谷が活躍する姿が目に浮かんでいるようだった。
(Full-Count編集部)