大谷の1000億円契約は“安すぎ?” 米主張…球界にもたらした「1500億円以上」の価値

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

FOXスポーツが主張…大谷は「しかるべき報酬を得ていない」

【MLB】ドジャース 7ー5 パドレス(日本時間6日・ロサンゼルス)

 大谷翔平投手は今季、10年総額7億ドル(約1040億円)の契約でドジャースに加入し、本塁打&打点の2冠王に輝いた他、前人未踏の「54本塁打&59盗塁(54-59)」を記録。地区優勝の立役者になった。米放送局「FOXスポーツ」は7億ドルでは足りないと指摘、米球界に10億ドル(約1486億円)以上の価値をもたらしたと解説している。

 同局は「ショウヘイ・オオタニ:どういうわけか、しかるべき報酬を受けていない7億ドル男」との見出しで大谷の記事を掲載した。10年総額7億ドルで契約し、そのうち97%が後払いとなり今季年俸200万ドル(約2億9700万円)でプレーしたことに言及。「現実的に考えれば額はまったく足りない」と主張した。

 記事は、大谷はMLBにとって「夢がかなった存在」と説明。それなに「しかるべき報酬を得ていない」とし、「球界全体に10億ドルの目に見えない価値をもたらしている。それも、10億ドル以上の価値をもたらしている」と強調している。

 さらに「野球が視聴者層の潮流を改革しようとする中、絶好の時に現れた絶好のスターなのだ」と解説する。今年発表された「Statista Consumer Insights」の調査によると、55歳から64歳の米国スポーツファンのうち64%は野球を定期的に追っているものの、25歳~34歳は43%で、18歳~24歳だと18%に落ちている。MLBはより若い層に野球を広めることを目指している。その点で大谷以上の存在はいないという。

「この時代に人気商品を生み出そうとするなら、異次元のプレーをする現実離れしたスーパーヒーロー以上のテーマはない」と説明。大谷が若者の関心を高める上で限りない価値を持っていることを伝えている。

 ドジャースは5日(日本時間6日)からパドレスと地区シリーズで対戦している。「球界は彼をポストシーズンで見るのを心待ちにしている。それはアナハイムでの悔しい時期を経て初めて進出するからだが、彼はいつでも最大の好機に結果を出すように見えるからでもある。何よりも球界は、彼がすることすべてを心待ちにしている」と記事は結んでいる。エンゼルスでの6年間では経験できなかったプレーオフ。初戦で本塁打を放った大谷は今後、どんなプレーを見せてくれるだろうか。

(Full-Count編集部)

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