大谷翔平初のPOで…ド軍本拠地に“異変” 消えた日本人、ユニ売れ行き減の珍現象
大谷vsダルビッシュ…日本人4人がロースター入りもコンコースの日本人は減少
9月まで至る所で聞こえていた日本語が減った。5日(日本時間6日)から始まったドジャース対パドレスの地区シリーズは、初戦は山本由伸投手、第2戦はダルビッシュ有投手が先発。大谷翔平、松井裕樹両投手と合わせて日本人4人がロースター入り。にもかかわらず、レギュラーシーズンと比較し、日本人の観客が明らかに少なかった。
レギュラーシーズンのドジャースタジアムでは、コンコースを歩く度に必ずと言っていいほど日本語が聞こえた。米大手メディア「CNN」はホームゲームが開催されるたびに、日本から200人の顧客がドジャーススタジアムにやってくると記事で綴ったこともあった。球場のフィールドツアーは週4回日本語ガイドで行われていた。
しかし、このプレーオフでは明らかに日本人の観客が少ない。連日大行列だった三塁側コンコースの「築地銀だこ」の売店はレギュラーシーズンの半分程度の列で、5階コンコースにある選手の実使用ユニホームやサインボールを販売する売店の店員も「レギュラーシーズンの方が日本からの観光客は多かった」と話す。中にはシーズン終盤より大谷のユニホームの売れ行きが下がった店舗もあったという。
レギュラーシーズンと違い、プレーオフは試合時間や対戦相手、球場も直前まで決まらない。さらに、夏休みが終わり、大型連休もない10月。日本から来るには予定が組みにくいのも事実だ。また、メジャーリーグのチケットはNPBなどとは違いシーズンチケットの割合が大きい。プレーオフでは現地の観客が増え、チケットが取れにくいのも要因の1つだろう。
日本人は減っても、6日(日本時間7日)の第2戦は今季最高となる5万4119人が詰めかけたドジャースタジアム。先発フラハティがタティスJr.への死球をきっかけにマチャドと一触即発するなど、終始大荒れ。ヒートアップしたドジャースファンが外野から物を投げ込み、怒号が飛び交い騒然とした空気になっていた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)