大谷翔平よ…「俺たちを引っ張ってくれ」 大一番前…米記者が明かした同僚の“懇願”
大谷はシーズン終盤も大活躍…「オオタニこそがすべてだった」
メジャーキャリア7年目で初となるプレーオフを戦うドジャース・大谷翔平投手に、同僚が異例の“懇願”をしていたことが明かされた。大谷はパドレスとの地区シリーズ初戦で豪快アーチをかけてチームを勝利に導いた。しかし第2戦は不発でチームも敗退。同僚のキケ・ヘルナンデス外野手は大谷に“ある注文”をしたことを、米メディアが紹介している。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のアンディ・マカラ記者は8日(日本時間9日)、「他のスター選手たちが抑えられる中、ショウヘイ・オオタニはどこまでドジャースを導けるのか?」と題した記事を寄稿。「オオタニは守備をするわけではないが、彼がいるというだけで、守備をするものたち(同僚)には安心感が生まれている」と言及した。
記事内では、ある試合の最中にヘルナンデスが大谷の肩に腕を回し、大谷に「WBCで日本を率いたように、俺たちを引っ張ってくれ」と耳打ちしたというエピソードが明かされている。そして、稀代の偉才はニヤリと笑みを浮かべながら、頷いたという。
ドジャースはシーズン終盤、パドレスやダイヤモンドバックスの猛追もあり、最大10ゲーム差が9月中旬には2ゲーム差まで減っていた。ムーキー・ベッツ内野手やフレディ・フリーマン内野手らがやや低調の中、プレッシャーなどどこ吹く風で大活躍を見せたのが大谷だった。
9月19日(同20日)の敵地・マーリンズ戦では自身初の3打席連発を含む6打数6安打10打点の大活躍。パドレスとの首位攻防カードでも2試合で決勝打を放ち、シーズン通して苦戦していた得点圏での打撃も見事に克服。記事内では、「彼らにとってオオタニこそがすべてだった」と言及し、大谷が“救世主”になっていたとした。
また記事では、デーブ・ロバーツ監督が大谷とポストシーズンでのアプローチについて話し合おうと検討していたことも紹介。ドジャースの関係者は、大谷が得点圏で打席に立つとゾーン外の球を追いかけることがあることに気づき、相手チームがその習性を利用する可能性もあるとしていた。ただ、大谷がシーズン最後の約2週間で7本塁打22打点と打棒が爆発したことで「話し合いは必要ないとロバーツ監督は判断した」という。大谷がドジャース所属1年目で見せた圧倒的なパフォーマンスにより、チーム内では揺るぎない信頼が置かれているようだ。
(Full-Count編集部)