大谷翔平は「理解しがたい」 “同じ経験者”だから分かる…101億円右腕が語る凄み

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

タイヨンは2度のTJ手術を経験「回復が生活のすべてだった」

“同じ経験”をしたからこそ、その凄みをリアルに感じているようだ。ドジャース・大谷翔平投手は昨オフに2度目の右肘手術を受けたが、打者専念の今季は54本塁打、134打点で2冠。前人未到の「50本塁打&50盗塁」を達成した。カブスのジェイムソン・タイヨン投手は「信じられない。文字通り分析してみるんだが、理解しがたいね」と脱帽している。

 MLBネットワークで放送される「Intentional Talk」で進行役を務めたクリス・ローズ氏のポッドキャスト番組「クリス・ローズ・ローテーション」に出演してのもの。カブスと4年6800万ドル(約101億円)の契約を結んでいる32歳右腕は、ローズ氏から「オオタニと同じ時代にいてありがたいと思いますか?」と問われると、一瞬考えながら笑顔を見せてこう続けた。

「彼に本塁打を2本ほど打たれているから、ありがたいとか感謝しているかは分からないが……うーん、自分からしたら、メジャーでプレーしていて理解できないんだ。特に彼がピッチングをしている時、いったいどうやってるのかさえ分からない」とタイヨン。いわく、先発は5日間の登板間隔の中でもウエートトレーニングや腕のケア、対戦相手の研究などを行い「けっこうパツパツ」だという。

 過密日程にもかかわらず、大谷は「全部やりながらDHをして、ホームランを50本打って50盗塁するなんて想像できない。彼は打者のミーティングには出るのかな? その両方をどうやってやってるのか、どうしたら機能するのかさえ理解できない。とにかく分からないんだ」と呆れかえっていた。

 また、タイヨンは2014年、2019年にトミー・ジョン手術を受けている。大谷も右肘に2度メスを入れ、今季は“リハビリ”の1年だった。「僕もトミー・ジョン手術を受けた。それは、生活のすべてを支配した。特に2度目の手術の後は、回復が生活のすべてだった。すべてが復帰に向けての行動だった」と自身の経験を振り返り、「彼もきっと同じことをしていると思う。その上彼は打っている。僕からしたら信じられない。文字通り分析してみるんだが、理解しがたいね」と、改めて脱帽しきりだった。

(Full-Count編集部)

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