大谷翔平の前で凡退「かなりイラついていた」 走者なしで22の0…“9番打者”の心境
PO第2号放つも…E・ヘルナンデスが明かした難しさ「7番や8番とは少し異なる」
【MLB】ドジャース 8ー0 メッツ(日本時間17日・ニューヨーク)
ドジャースの“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手は16日(日本時間17日)、敵地で行われたメッツとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦の第3打席で2ランを放った。プレーオフ通算15号目の一発でチームに流れを呼んだが、本人は「かなりイラついていたんだ」と大谷翔平投手の前で出塁できなかった2打席を悔やんだ。
悔しさを晴らした一発だった。この日、「9番・中堅」で出塁すると、6回2死二塁の第3打席。元西武のリード・ギャレット投手の甘く入ったスプリットを左翼席に運んだ。ダメ押しとなる貴重な2ラン。パドレスとの地区シリーズ第5戦でダルビッシュ有投手から放って以来の本塁打。“大一番”でまたアーチを描いた。
チームは8-0で快勝。しかし、試合後、E・ヘルナンデスは「かなりイラついていた」と振り返る。後ろには大谷が打席を迎える。大谷はこのプレーオフで走者なしの場面では22打数無安打、得点圏では6打数5安打で打率.833と両極端な成績を残していた。
E・ヘルナンデスは「あの男の前を打つとなったら、9番を打つのは、7番や8番を打つのとは少し異なる」と理解する。第3打席は出塁することだけを考えていた。
この日、大谷は走者がいなかった最初の4打席で3打数無安打と沈黙。しかし、E・ヘルナンデスが安打で繋いだ、8回1死一、二塁の第5打席では右翼へ特大の3ランを放った。「走者がいるいないで、彼の打席に違いが出ているのは、みんな知っていることだからね」。“恐怖の9番”が、大谷の一発をアシストしていた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)