阪神28歳は「マジのバケモノ」 3年ぶり復帰で衝撃…先発で断トツ0.81「ワクワクする」
阪神・高橋遥人は肩肘の手術を経て3年ぶり復帰…4勝、防御率1.52をマーク
阪神は今季セ・リーグ2位に終わり、球団初の連覇を逃した。しかし、藤川球児監督が就任して臨む来季に向け、明るい材料もあった。その1人が、3年ぶりに1軍復帰した高橋遥人投手。5登板ながら圧倒的な数値を示し、ファンは「来年の希望」「才木とWエースや」と期待を寄せる。
高橋は常葉橘高から亜大を経て、2017年ドラフト2位で入団。2021年オフに左肘のクリーニング手術、2022年には左肘の内側側副靱帯を修復するトミー・ジョン手術、翌年には左肩手術を受けるなど怪我に泣かされ、昨年オフには育成契約となった。
今季は7月20日に支配下登録され、復帰登板となった8月11日の広島戦で5回を無失点の好投。2021年10月21日の中日戦以来となる1025日ぶりの白星をあげた。今季は計5登板で29回2/3を投げて28奪三振、防御率1.52。4勝(1敗)をマークして完全復活の足掛かりをつくった。
セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、1イニング当たりの与四球+被安打を示す指標「WHIP」は0.81。20投球回以上の投手では広島のテイラー・ハーン投手に続いて2番目の数値だった。
守備の関与しない与四死球・奪三振・被本塁打の3項目(FIP)に加え、どのような打球を打たれたかまで投手の責任範囲とし、守備から独立した失点率を推定・評価する指標「tRA」は1.36で、巨人・大勢投手に次いで2位だ。投球回は少ないが、先発投手では断トツ数値となっている。
復活した28歳へ、ファンの期待も高まる。SNSには「マジのバケモノ」「高橋遥人が始めからいる阪神にワクワクする」「来年はスーパーエース」「ホンマに虎の希望」とコメントが寄せられている。来季はどんな投球を見せてくれるだろうか。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。