鷹、DeNA撃破のキーマンは “CS出番なし”の2選手が好相性…交流戦3試合を振り返る
ソフトバンク-DeNA交流戦3試合を振り返る
パ・リーグを制したソフトバンクが、10月26日から「SMBC日本シリーズ2024」でセ・リーグ3位のDeNAと対戦する。そこで今季、スタジアムで行われた交流戦3試合を振り返ってみよう。
6月7日に行われた1回戦は、ソフトバンク打線がDeNA先発・森唯斗投手を攻略した。2回に甲斐拓也捕手が先制3ランを放つと、3回には栗原陵矢内野手と柳町達外野手の適時打で追加点。元同僚から序盤に5点を挙げた鷹打線は、その後も攻撃の手を緩めず。4回に柳町が2打席連続適時打となる二塁打、6回には近藤健介外野手の2点適時二塁打でリードを広げた。
自慢の打線が15安打10得点で圧倒。柳町が3安打3打点、近藤が3安打2打点、山川穂高内野手が2安打1打点、周東佑京内野手が2安打と4選手が複数安打を記録した。
先発のリバン・モイネロ投手は8回120球を投げて被安打5、与四球1、奪三振7の好投。失点をタイラー・オースティン外野手のソロのみに抑え、勝利投手になった。DHなしの試合だったこともあり、来日以来初めて打席に立つと、第2打席でレフト前へうれしい初安打も。
同点の9回に鷹が勝ち越し…嶺井博希は東克樹から代打2ラン
2回戦では先発のカーター・スチュワート・ジュニア投手は2回、6回と得点圏に走者を背負ったが、要所で佐野恵太外野手と筒香嘉智外野手に仕事をさせず。6回94球を投げ、被安打3、与四球2、奪三振7の無失点と試合をつくる。
一方打線は4回、甲斐の適時打で相手のエース・東克樹投手から先制する。1-0のまま迎えた7回には、代打・嶺井博希捕手が貴重な2ラン。古巣相手に一発をお見舞いし、試合の主導権を手繰り寄せるが、8回に3番手・松本裕樹投手がオースティンに同点3ランを打たれてしまう。
追いつかれたソフトバンクは直後に反撃。9回、DeNAのクローザー・森原康平投手から1死二塁のチャンスをつくり、今宮健太内野手、栗原、代打・佐藤直樹外野手の3連打で勝ち越しに成功する。最後はロベルト・オスナ投手がリードを守り、接戦を制した。
両チーム2桁安打の打撃戦…相手ルーキーに初白星許す
6月9日に行われた3回戦は、両チームによる打撃戦となった。初回、DeNA・牧秀悟内野手に満塁本塁打を許し、いきなり追いかける展開に。打線は、相手先発・石田裕太郎投手から内野ゴロによる1得点のみと決定打に欠けた。1-5で迎えた7回に栗原の適時打などで2点差に迫るも、その裏に藤井皓哉投手が筒香に3ランを被弾した。
それでも、8回に途中出場の嶺井が2試合連続打点となる適時打、9回には栗原がソロ本塁打。5-8で敗れはしたが、前日に続き相手の守護神から得点するなど最後まで食い下がった。
DeNAから3試合連続で2桁安打と打ちまくった交流戦。各の個人成績を見ると、近藤が打率.556(9打数5安打2打点4四死球)、柳町が打率.538(13打数7安打3打点2四球)と好成績だった。また、嶺井は古巣相手に4打数3安打3打点の打率.750と活躍。川瀬晃内野手も3試合すべて途中出場ながら、3打数3安打と結果を残した。
CSで出番のなかった嶺井や柳町が、日本シリーズではキーマンとなるか。また、負傷のため交流戦では対戦していなかった柳田悠岐外野手の復帰も相手の脅威となるはず。日本一を目指すソフトバンクの戦いに引き続き注目だ。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)