大谷翔平は「どのゾーンでもダメージを与える」 ヤ軍捕手の苦悩…描く決死の攻略法

前日会見に臨んだヤンキースのオースティン・ウェルズ【写真:小谷真弥】
前日会見に臨んだヤンキースのオースティン・ウェルズ【写真:小谷真弥】

2年目の正捕手ウェルズ「オオタニの直近の動画を見る」

 ドジャースの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)からヤンキースとのワールドシリーズ(7回戦制)に臨む。24日(同25日)には両軍選手がドジャースタジアムで前日会見に参加。ヤンキースの捕手陣は大谷対策に頭を悩ませていた。

 決戦前日、ヤンキース捕手陣はドジャース封じへ頭がいっぱいだった。オースティン・ウェルズは「ドジャースは素晴らしいチームだ。ボール球に手を出さないことに長けている。下位打線が塁に出て、得点圏に走者を置いた状態でショウヘイやムーキー(ベッツ)と勝負させるのがパターンだよね」と切り出し、打線の中核をなす大谷対策に取り組んでいると明かした。

「今、取り組んでいるよ。どうなるか見守ろう。素晴らしい打者だから。どのゾーンでもヒットにして(相手に)ダメージを与えることができる。とても感心するよ」

 25歳のウェルズは2023年9月にデビューしたばかり。2年目の今季は115試合出場と正捕手として定着したが、6月のドジャース3連戦では8日(同9日)の1試合でマスクを被っただけだ。その試合で、大谷は空振り三振、左前適時打、三飛、二失、四球だった。だが、情報はすぐにアップデートされる。新たな攻略法を模索しているという。

「(6月は)攻め方や実際の投球は結構うまくいったと思っている。このシリーズを迎えるにあたって、直近の動画を見ると思う。それが私たちを助けてくれるだろうから」

「野球史でこれほど盗塁や本塁打を記録した選手はいない。だから、本当に特別なことだと思う。そんな彼と7戦のシリーズを戦えることに、とても楽しみにしているよ」

 控えのベテラン、ホセ・トレビーノは2018年にレンジャーズでデビュー。同地区のエンゼルスに所属していた大谷と多くの試合で対峙してきた。「世界中の人が尊敬できる選手だね。体が大きくて、力強く、スイングが速いという印象だった。間違いなく次元が違う打者だった。進化を続けている。素晴らしい打者だと思う」と話すにとどめた。

 ヤンキースのバッテリーはどのように大谷を封じるのか。間違いなくシリーズの行方を左右する激しいバトルとなる。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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