大谷翔平、完全復帰は4月頃か 肩専門医の見解…初回の脱臼で「稀」な手術を行った理由

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

東京北医療センター整形外科・肩関節センター長の望月智之医師の見解

 ドジャースは5日(日本時間6日)、大谷翔平投手が左肩の関節鏡視下手術を受けたと発表した。東京北医療センター整形外科・肩関節センター長の望月智之医師が6日、Full-Countの取材に応じ、打撃練習再開まで3か月、投球練習も2〜3か月程度。完全復帰までは5か月かかるとの見解を示した。

 大谷が受けた関節鏡視下手術について「アンカーという糸のついたビスのようなものを剥がれた関節唇の近くの骨に打ち込んで、剥がれた関節唇を修復する手術です。それによって肩関節の不安定性を取り除く方法です。初回の脱臼で手術をすることは稀ですが、将来の不安を取り除くために手術を行ったと推測されます」と説明した。

「縫着した関節唇が骨と癒合するのには2〜3か月かかると言われています」。一般的には術後、装具を3週間付け、その後可動域訓練を開始して、術後6週からジョギング開始するという。望月医師は「バッティング練習を開始するのは術後3か月から、完全に復帰できるのは術後5か月はかかると思います。非投球側(左肩)なので、投球練習は術後2〜3か月で開始できると思います」との見解を示した。

 また「初回脱臼でそれほど関節唇はそれほど剥がれていないと思いますので、もしかしたら、復帰時期は少し早まるかもしれません」と早期復帰の可能性も示した。「脱臼したのが右肩だったら、手術という選択肢をしたかどうかは微妙だと思います。右肩だったら手術をしてもしなくても、投手としてのパフォーマンスの低下は避けられないと思います。右肩でなくて本当に良かったと思います」と語った。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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