大谷翔平、東京での二刀流復活は「分からない」 ド軍GMは慎重論、経過は順調も焦らず
6日に左肩の関節鏡視下手術を受けたことを発表
ドジャースのブランドン・ゴームズGMは6日(日本時間7日)、テキサス州サンアントニオで行われているGMミーティングに臨み、ドジャース・大谷翔平投手の現況について言及。「手術を受けて、予後は本当にいい」と術後の経過について語った。
大谷は前日5日(同6日)、左肩の関節鏡視下手術を受けたことが球団から発表された。この日、取材を受けたゴームズGMは「彼はリハビリを行っていくことになり、我々は時間を使っていく」と慎重な姿勢も示しつつも、「彼がスプリングトレーニングに向けて準備が整うことを、我々は見込んでいる」と、2月のキャンプには間に合うことを期待した。
10月26日(同10月27日)に本拠地で行われたヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で盗塁した際に左肩を負傷。それでも第5戦まで強行出場を果たし、世界一に貢献。打席では左肩を気にするそぶりも見られたが、第4戦では中前打をマーク。走塁時にはユニホームの首元を掴むなど、患部への負担を最小限にしながら戦い抜いた。優勝パレードでも時折、左肩を動かす際に苦悶の表情を浮かべていたが、今回メスを入れることに踏み切ったようだ。
2023年9月に2度目の右肘手術を受けたことで、今季は打者に専念した。2025年は二刀流復活が期待され、シーズン中は強度を上げながらキャッチボールやブルペン入りしていた。今回の左肩手術の影響で、投手の復帰は遅れるかと問われたゴームズGMは「彼がこの局面どう対処ていくのか我々は様子を見ていく。そこから一歩ずつ進んでいく。なぜなら、彼は打撃もやっているから、これは複雑な事柄だ」とした。
「健康面で考え得る最善の状態でいられるようにするための、すべての条件を彼が満たしていけるように、我々はとにかく整えていくだけだ」と、大谷へ全力サポートすることを誓った。また、「問題の全体像からすると、(故障したのが)投げる方ではなく左肩で、スイングにおいても後ろ側の肩だったことは、間違いなくいいことだ」と、利き手側の肩ではなかったことに安堵の表情を浮かべた。
一方で、来年3月19~20日には東京でカブスと開幕戦を戦う。投手・大谷の復帰としては理想的なシナリオではあるものの、「(開幕戦での登板は)分からない」とゴームズGM。「彼が確実にいい状態にあるためにはたくさんの質問があり、その類のことについては一切憶測したくない。10月にイニングを消化し行くのにどうやったら最適な位置に自分たちを置けるかという大きな絵を頭に描きながら、遡る形で考えなければならない。どんな形になっても(それが実現できれば)我々は満足だ」と、シーズン完走を見据えながらの復帰プランになるとした。
(Full-Count編集部)